角田裕毅が、2026年の去就は「彼らがどんなラインナップを望むかにかかっている」と語った。メキシコGP後に決断予定だったレッドブルの体制発表は先送りとなり、角田は「自分がコントロールできることに集中する」と強調した。

僕はやるべきことを最大化してきたし、今の状況に自信がある。ポイントも十分可能だった。あとは彼ら次第だ。どんなチーム像を描くかによる。僕はやるべきことをやり続けるだけだ。

2025年序盤に昇格して以降、適応には苦しんだが、直近はロングランでの改善を示している。メキシコでは12秒のスローなピットストップに泣き11位に終わったが、予選Q2ではフェルスタッペンと0.3秒差前後のペースを見せ、長いスティントでも戦える手応えを得たと自己評価している。

角田はF1参戦5年目だ。「この環境に5年いて、プレッシャーの掛かり方や各チームの事情が分かってきた。メキースやエンジニアの支えがなければ、この方向性は掴めなかった」と語り、シーズン序盤の課題だったロングランの弱点克服を強調した。

一方で、レッドブル側は2026年の布陣決定を引き延ばし、候補者全員にアピールの時間を与える構えだ。角田は「毎年のように同じ状況だ。僕は与えられた機会を最大化して証明し続ける」と淡々と語る。レギュレーション大変革の年へ、サンパウロGP以降の残り戦で存在感を刻み、来季の座を自らの手で引き寄せたいところだ。