マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして苦しむドライバーが、また一人追加された状況が明らかになった。角田裕毅は、その最新の犠牲者となりつつある。元F1ドライバーでFormula1.comアナリストのジョリオン・パーマーは、角田のパフォーマンスについて、「データ上に明確な原因が見つからない」と語り、「チームも本人も困惑している」と指摘した。

パーマーはFormula1.comでの分析において、この苦境を打開するための糸口が角田とチームのどちらにも見つかっていないと述べた。

オーストリアGP予選では、フェルスタッペンとのタイム差はわずか0.25秒だったが、角田はQ1敗退となり、過去5戦で3度目のQ1敗退という結果になった。

「角田の最近の予選ラップを見ても、明確なミスは見当たらない。マシンを無理にねじ伏せているような走りはしていないし、特定のコーナーで大きくタイムを失っているわけでもない」

「正直に言えば、ドライバーとしては何か具体的なミスがあって、それで悪いセッション、ラップになったのなら、まだマシだと思う。『あそこでミスしたから、これだけタイムを失った』と理解できれば、そこから改善できる。でも今の角田には、それすらない」

「だからこそ彼自身もチームも、なぜ速さがないのか理解できず、完全に困惑しているんだ」

角田はローソン、ペレス、アルボン、ガスリーといった歴代チームメイトたちと同様、フェルスタッペンと同等のパフォーマンスを安定して発揮する術を見いだせていない。パーマーは、その難しさについてこう述べている。

「シーズン開幕時、角田はレッドブルをドライブするチャンスに自信を見せていた。でも今、F1で最も厳しいシートに座って9戦が過ぎた今では、これまでの挑戦者たちがたどった運命を痛感していると思う」

「角田は、フェルスタッペンと自分のドライビングスタイルが近いことで、うまくやれると思っていたようだ。でも結局のところ、誰にもマックスのようなドライビングはできないんだ」