角田裕毅は、カナダGPでもポイント獲得を逃したことを受け、「大きなプレッシャーを感じている」と率直な心境を明かした。今季序盤にレッドブルへと昇格して以降、マシンへの適応に苦戦が続いている。

土曜のフリー走行3回目では、赤旗中にマクラーレンのオスカー・ピアストリを追い越したとして、10グリッド降格のペナルティを科された。この影響で、予選11位の結果にもかかわらず、決勝ではグリッド後方からのスタートを強いられた。

25歳の角田は、ハードタイヤでのロングスティントを経てミディアムに交換し、ポジションをいくつか取り戻したものの、最終順位は12位。これで3戦連続のノーポイントとなった。

トラフィックに苦しんだ場面もあったなかで、「あれが現実的に最大限の結果だったのか」と問われた角田は、こう語った。

「うん、まあだいたいそんな感じだったと思う。
ペースは悪くなかったけど、特別すごいってわけでもなかった。
ただ、それくらいかな。
少なくともポジティブだったのは、クルマのパフォーマンスが前よりも少し普通に感じられたこと。前のレースよりは良くなってきてる感じがしたから、そこは少しモチベーションになった」

シーズン序盤のバーレーン、マイアミ、イモラではポイントを獲得するなどポジティブな瞬間もあったが、モントリオールでは改めてプレッシャーを感じていることを認めた。ただし、この状況を自己成長の機会にしたいとも語った。

「土曜日は正直キツかった。あの10グリッド降格の意味不明なペナルティでさ。
特に新しいアップグレードを試したいFP3で、すごく大事な時間を失った。
今のチームで少しでも上位に行きたいって気持ちはもちろんあるけど、こういうチャレンジ自体は楽しんでる部分もあると思う」

「こういう時期はプレッシャーもすごくて、あまり楽しめてない瞬間もある。
でも、こういう時こそ自分をもっと高めて証明するチャンスでもあるんだ」