ブラジルGPで角田裕毅が今季の取り組みを語った。最強王者フェルスタッペンのアプローチに学ぶ一方で、「同じことをしても同じ結果は得られない」とコメントし、マシンと自分に最適化した“自分流”を磨く決意を明かした。

「僕は他人のスタイルを鵜呑みにしない。参考にはするが、僕の強みを最大化する方法を見つけることが重要だ」

現在のマシン適応度は「85〜90%」だという。残る10〜15%は、ブレーキングからターンインにかけての荷重移動、路面の進化への追随、そして中高速でのタイヤ温度管理といった細部の詰めにあると示唆した。スプリント週末で走行時間が限られるインテルラゴスでは、初期セットアップの的中率とフィードバックの速度が勝敗を分けると見ている。

「僕たちには明確な方向性がある。小さな修正の積み重ねで、残りの数%を取りにいく」

目標は予選Q3の常連化と決勝での安定入賞だ。アウトラップの作り方スタート手順の最適化まで、チーム全体で無駄を削る。メキシコで得た学びをサンパウロに持ち込み、ロングランでのデグラデーションを可視化して、適温ウインドウを外さないことに注力するという。

「僕の強みはレースペースとタイヤマネジメントだ。焦らず、でも攻める——それが僕のやり方だ」