2024年F1ラスベガスGPで、角田裕毅は上位勢に割って入る7位からスタートし、9位入賞でチームに貴重な2ポイントをもたらした。しかし、RBはコンストラクターズ選手権で僅差を争うハースに再び引き離され、4ポイント差をつけられた。
ハースが優勢、RBは苦境に
角田裕毅はライバルのニコ・ヒュルケンベルグより前のポジションからスタートしたが、レース終盤にタイヤ戦略の差で追い抜かれ、ヒュルケンベルグが8位、角田が9位でフィニッシュした。一方、チームメイトのリアム・ローソンは予選からポイント圏内に届かず、チームのプレッシャーは角田にかかっていた。
ただし、ライバルのアルピーヌとピエール・ガスリーが3番手からスタートしながらもポイントを逃したことで、他チームとの差が大きく広がることは避けられた。
角田裕毅のコメント:「チームとして大きな進歩」
レース後、角田裕毅はチームの進歩を称えつつも、コンストラクターズランキングでのポイント差を悔やんだ。
「今日は簡単なレースではなかったけど、できる限りのことを最大限に発揮した。チームとして週末を通じて非常に大きな進歩を遂げたと思う。」
「もちろん、今日ポイントを獲得できたことは嬉しいが、同時にコンストラクターズランキングでいくつかポイントを失ったのは悔しい(it is pretty annoying as we lost a few points for the Constructors’ championship. )。マシンに対する自信を感じていたし、このようなサーキットではそれが特に重要だ。その点では満足しているし、レースペースも強かった。」
ローソンは難しいレースに悩まされる
ローソンは中段の激しい争いの中で奮闘したが、角田が争うポジションには及ばなかった。
「第1スティントは悪くなかった。周りのグループと競り合っていたが、追い抜きが本当に難しかった。少なくとも僕たちにとってはそうだった。」
「1ストップ戦略を試みて第2スティントを引き延ばそうとしたけど、少し引き延ばしすぎてしまい、ピットアウトしたときには後方に沈んでしまった。うまくいかなかったね。」
ランキング争いと今後の展望
RBは現在コンストラクターズランキング8位に位置しているが、今季の大半を6位で過ごしていただけに、苦しい状況に直面している。ランキング7位のアルピーヌとの差は3ポイント、6位のハースとの差は4ポイントと僅差で、選手権の順位が、特にミドルチームには非常にインパクトの大きな賞金額差に直結するため、残り2戦に向けて大きなプレッシャーがかかっている。