2023年から2024年にかけてリカルドとチームメイトとして過ごした角田裕毅は、レッドブルの公式ポッドキャスト「Talking Bull」に出演し、歴代チームメイトを一言で表現してほしいと求められた。彼がリカルドに選んだ言葉は「メンター」(Mentorは日本語で指導者、助言者)だった。

「最初は“先生”と答えたんだけど、違うなと思った。“先生”じゃなくて“メンター”だ」

リカルドは通算8勝を挙げた経験豊富なドライバーで、当時まだ経験の浅かった角田にとって、彼と並んで走り、その姿勢やチーム内での立ち振る舞いを学ぶ貴重な時間となった。リカルドはアルファタウリ/レーシングブルズで復帰を目指す存在であり、その姿勢は角田にとって刺激だった。

シンガポールGPを最後にリカルドはF1から去り、現在はフォード・レーシングのグローバルアンバサダーを務めている。

角田はリカルド以外のチームメイトについても言及した。初めてのチームメイトだったピエール・ガスリーは「兄弟(brother)」。2025年序盤の2戦を共にした新鋭イザック・ハジャーは「ブラザー(bro)」。ニック・デ・フリースについては一言で表すのに苦労した。

「ずいぶん長い間一緒にレースをしてきたんだ。どうだろう、昔からの友達とは言えないかな」

結局、最終的に「旧友」とした。そして現チームメイトのマックス・フェルスタッペンについては、ユーモアを交えてこう語った。

「ジントニック」

ちなみに、角田は、ジン・トニックという飲み物を彼に紹介してくれたのはフェルスタッペンだったと明かした。ジン・トニックはフェルスタッペンの隠れた楽しみだった。