角田裕毅は、イタリアGPでリアム・ローソンと接触した一件に大きな不満を示した。

ツノダは、両者がともにレッドブル傘下のチームに所属しているとはいえライバルであることを理解しているが、モンツァでローソンが越えてはならない一線を越えたと語った。一方のローソンは「大したことではない」と受け止めつつ、ツノダから十分なスペースを与えられなかったと主張した。

レース中、2つ目のシケインで並んだ両者は、ローソンがアウト側を選択。結果としてローソンの左フロントタイヤと角田の右サイド、リアタイヤが接触し、2人は揃ってランオフへ飛び出した。

「何やってるんだ?」

角田は無線で怒りをぶちまけた。最終的に角田は13位でゴールし、ローソンを1つ上回った。しかし彼は、ローソンの行為によって自分のマシンに決定的なダメージを負い、レースが大きく狂わされた。

「ローソンと接触して気を取られた。その衝撃はかなり大きくて、マシンがダメージを負い、大幅にペースが落ちたんだ。本当にフラストレーションが溜まるし、彼にとって全く不必要な行為だった」

「僕は1周につき1秒ずつ差を詰めていた。ローソンは最後尾スタートで、しかもポイント争いをしていたわけじゃない。もし彼がポイントを争っていたなら理解できる部分もある。姉妹チーム同士でも僕らは敵同士だし、特に今の僕の立場を考えれば、競争が激しいのは当然だ。でも、越えてはいけない一線というものがある。何の意味があったんだ?僕はポイントを争っていたのに、彼は違ったんだ」

ローソンは、前戦オランダGPでもカルロス・サインツと接触して物議を醸したばかりだった。今回の一件についても、彼は軽く受け流した。

「正直、何も大したことじゃない。1コーナーで彼に抜かれたから、4コーナーで抜き返そうとした。でも右側にスペースがなくて接触した。そのままシケインを抜けて、結局ポジションを返したんだ」