
角田裕毅は、F1レッドブルでの苦戦が続く中でも、チームからの信頼とサポートを感じていると語り、現在のマシンに適応するには時間が必要だと強調した。
アップデートの遅れに加え、バルセロナやオーストリア、シルバーストーンといったレースでは成果を残せず、マシンの性能が発揮される極めて狭いウィンドウに適応することが困難だった。さらに小さなミスやアクシデントが重なり、角田の自信は揺らいだとメディアが書き立てている。
それでも、角田裕毅は今季いっぱいはシートを維持する見込みだ。ヘルムート・マルコや、すでにチームを去ったクリスチャン・ホーナーからも支援の言葉があったという。Visa Cash App RB時代のチーム代表だったローラン・メキースも今はそばにいる。
「間違いなく、特に最近はこれまで以上にクリスチャンやヘルムートからサポートを感じている」
「レッドブル・レーシングのフィジオと一緒にイギリス南部に行って、気持ちをリセットする時間を持った。それは彼らからの提案だった。とにかく新鮮な空気を吸って、リフレッシュしようということだった」
「そういうのはリズムを取り戻す上で本当に助けになった。さらに、今まで試したことのないことにチャレンジさせてくれて、普通ならやらせてもらえないこともやらせてくれた。正直言って、ヘルムートに『2レース以内に交代だ』なんて言われるより、こういうサポートがある方が断然いい」
「彼もクリスチャンも、本当に応援してくれている。今でも僕の才能とスピードを信じてくれていて、それを結果で証明するだけだと思っている。ヘルムートは本当に率直な人で、ダメなときはダメ、良いときは良いってはっきり言ってくる」
「そのプレッシャーが、僕自身が思ってもいなかったレベルまで引き上げてくれることもあるし、自分でも気づかない力を引き出してくれる。それがジュニア時代からの彼のやり方で、今までもずっとそうだった。だから、今受けているサポートには本当に感謝している」
角田は、これまでのどのドライバーも、すぐにレッドブルのマシンに馴染んだ例はないと述べ、適応には誰もが時間を要していたと指摘した。
「ドライバーによって違うとは思うけど、これまでのところ、このマシンにすぐ慣れたっていうドライバーは見たことがない。それが現実だと思う」
「でも僕自身、少なくともショートランに関しては正しい方向に進んでいると感じている。マックスと比べても、今年中に導入されるであろうアップデートも含めて、パッケージ全体が整えば、チームが求めるレベルに到達できる自信はある。だから、それに向けて全力で取り組んでいる」
「ロングランについては、まだ明らかに課題があるけど、改善の道はある。今までのF1キャリアで試したことのないドライビングスタイルもいくつか試してみた。それは学びの一環だと思っている」
「コンディションがセッションごとに変わると、以前のVCARB時代のように、最初のプッシュからフラットアウトで行けるという感覚はまだ持てていない。あの時は、どのセットアップでもマシンの挙動が完全に把握できていたからね。でもレッドブルでは、少しずつビルドアップしていく必要がある。それが僕にとっては正しいアプローチだと思っている」
「それが間違いとは思っていないけど、時間は少しかかる。シーズン全体が必要かどうかはまだ分からないけど、少なくとも方向性は間違っていない。それはポジティブなことだと思っている」