モンツァの“スピードの神殿”で行われた予選で、角田裕毅はQ3進出を果たした。高速域でスリップストリームが決定打となるこのサーキットで、肝心のアタック周回は単独に近い形。理想の「隊列」を作れず、ストレートの伸びを稼げなかったことを悔やみつつも、走りの中身には手応えを口にした。

「Q3進出はまさに今日の目標でした。レースごとに進歩を遂げ、先週末のザントフォールトでポイントを獲得できたことを嬉しく思います。モンツァは伝統的にスリップストリームを必要とするサーキットなので、Q3で最初にコースインして先頭を走らなければならなかったのは残念です。

今週末のチーム全体と、ポールポジションを獲得したマックスに祝福を送りたいです。決して楽な道のりではありませんでしたが、ガレージの全員が示してくれた適応力の高さを感じました。Q3では安定した走りを見せることができ、マックスとの差はわずかコンマ1秒だったのは良い結果です。

スパにアップグレードを導入して以来、進歩はしていますが、バランスはまだ少し不安定な感じがします。明日は楽なレースではなく、1周のペースも良くありませんでしたが、自信は持っています。」

モンツァではスリップの有無が一気に0.1〜0.2秒を生み、隊列管理は各チームの最重要課題だ。角田は「位置取りにもう一手の工夫が必要だった」と自己分析。予選で得た材料を持ち帰り、決勝では終盤勝負でチャンスを逃さずに攻める構えだ。