
ジャーナリストのマット・マジェンディは、2025年シーズンを通じてレッドブル・チームに密着し、The Inside Track Podcastで舞台裏を伝えている。ベルギーGPを前にマジェンディはこう語った。
「レッドブルでは2人目のドライバー、角田裕毅についても考えなければいけない。リアム・ローソンの後任として起用された瞬間から、”彼が実力を示せなければ、どれだけ長くその座にいられるのか”という声が上がっていたし、実際に彼は苦戦している。厳しいレースが続いていて、チームの思い描いていた展開にはなっていない。
チームとしては、マックスのようなレベルに達することを期待していたわけではない。マックスは今グリッドで最も優れたドライバーだからね。でも、コンスタントにポイントを取ってくれることを望んでいたんだ。しかし、それは実現していない。シーズン中に彼が解雇されて誰かに交代するとか、少なくともシーズン終了後に放出されるという話も一部でささやかれている」
「ただ、僕としてはシーズン中に解雇されるような展開はまったくないと思っている。ホンダはエンジンサプライヤーとして角田の起用に深く関わってきたし、ホンダの幹部も”角田はシーズンを通して走らせる”というチームからの確約を得ている。2026年の話になるとまた別だが、彼にはまだ自分を証明するチャンスが多く残されている」
マジェンディはスパでのレースに向けた角田の準備について触れ、チームから聞いた彼のメンタル面・フィジカル面の状態も明かした。
「ユウキは、シルバーストンの後にマヨルカ島で過ごしていた。決してバカンスでのんびりしていたわけじゃない。実際は非常にハードなトレーニングをしていた。彼は戦闘態勢が整っていて、体力的にも精神的にも調子が良いと聞いている。
最近の難しいレースで自信を削がれた部分はあったと思うけど、しっかり立て直してきている。彼は速いドライバーだし、レーシング・ブルズ時代にはその実力を見せていた。リーダーとしても強かった。でも、今はそれを示すチャンスが本当に必要なんだ」