2025年イギリスGP予選、マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、アップグレードの成果に満足感を示した。一方、角田裕毅はQ3進出が可能だった手応えを得ながらも、マシントラブルにより悔しい12番手に終わった。

ポールタイムはフェルスタッペンの1分24秒892。予選Q3で完璧なラップをまとめあげ、難しいコンディションの中でレッドブルの真価を発揮した。

「アップグレードの性能を引き出せたのも素晴らしかったし、チームにとって大きな後押しになった。今日はポールを取れて本当にうれしい。昨日は正直かなり難しい一日だったから、今日のパフォーマンスには満足している。今週はずっと難しくて、アンダーステアとオーバーステアの両方を修正しようといろいろ試していた」

「予選では風が強くて、天候も変わっていて、みんな苦しんでいたけど、最後にはバランスが整ってきて安定感も増した。他よりも明らかにダウンフォースが少なかったから、ストレートでは速さが出た」

「Q3の最終アタックで、すべてをまとめあげた。最初のコーナーでグリップとバランスがしっかり感じられて、ターン6と7でもその感覚が続いた。すでに3テンポ上回っていたから、最終セクターでは絶対にミスしたくなかった」

「明日は厳しいレースになる。タイヤマネジメントが鍵になると思う。このコースではタイヤの摩耗がいつも激しいから、競争力を発揮して、しっかりと戦いたい」

一方、角田裕毅は1分25秒826で12番手に終わったが、トラブルがなければQ3進出は可能だったと悔しさをにじませた。

「ターン3までは本来得られるはずのエネルギーがなくて、0.1秒くらいロスしていた。プッシュラップに入るときは普通のローンチをしたけど、パワーがうまく出ていなかった。それ以外のセクションでもブーストがちゃんと効いていない感覚があって、データでも明確にロスが見えていた」

「こういう大事な場面でトラブルが起きるのは本当に腹立たしい。週末に向けていい感触があったし、マシンのフィーリングも良かったから、余計に悔しい。トラブルさえなければQ3進出は間違いなく可能だったと思う」

「ペースもしっかり上げられていたし、マシンからパフォーマンスを引き出せていた。今週末はクルマとの一体感も高まっていたから、余計に残念。普通の予選をやりたかった」

「目標はポイントだし、これまでの週末よりも良いポジションにはつけている。セットアップや週末の変更には満足しているから、前向きな気持ちでいる。FP2のロングランペースにもポジティブな手応えがあったし、明日のレースでやるべきことは分かっている」

クリスチャン・ホーナーもフェルスタッペンとチーム全体の集中力に賛辞を送り、角田のトラブルについては調査の必要があると語った。

「マックスは完全に集中していたし、チーム全体も同じだった。チームには特別な感謝を伝えたい。シルバーストンという特別な舞台で、最高のラップを見せてくれた」

「今回いくつかのアップグレードを持ち込んで、過去24時間でしっかり仕上げてきた。そしてマックスが、それを空力勝負のこのサーキットで最高の形で披露してくれた。見事なパフォーマンスだった」

「ユウキも素晴らしい走りを見せていたけど、残念ながら運がなかった。アタックの出だしでパワー系のトラブルがあり、それが影響してしまった。原因を調べる必要があるが、彼もマシンから確かな手応えを見つけていた。明日が楽しみだ」