角田裕毅が、イモラでマックス・フェルスタッペンと同じ仕様のレッドブルRB21を手に入れたことを認めた。レッドブルはマイアミGPでRB21にアップグレードを施したが、その新フロアはフェルスタッペンだけが装着していた。彼はポールポジションを獲得した後、決勝では4位でフィニッシュしていた。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、角田の成長に満足しているという。

「彼はチームに馴染んできている。十分な経験を持ち込んでくれて、良いフィードバックもしてくれている。
正直に言うと、彼はとてもポジティブなエネルギーをもたらしてくれた。なかなかのキャラクターだし、確かに速い。自信がついてくれば、グリッドの上位にもっと上がってくるだろう。」

しかし、RB21においてその「自信」を見つけるのは簡単ではないようだ。角田は、レーシング・ブルズのマシンには「筋肉の記憶」があるが、RB21では「予測できない動き」をしてしまっていると語る。

メディアから詳しく説明を求められた角田は、イモラの現地で次のように語った。

「いや、オーバーステアだけじゃないんだ。ドライバーとしてコーナーに攻め込むときって、常に限界を超えるような走りをするものなんだけど、アンダーステアやオーバーステアがなくても、車の動きを使ってもっと速く曲がれることがある。僕はそれをVCARB(レーシング・ブルズ)のマシンでは簡単にできた。でもレッドブルのマシンは、その“隙”やタイミングのウィンドウがすごく狭いんだ。

で、その“いつステアリングを切るべきか”っていうタイミングやウィンドウが、僕の中ではまだはっきり定まってない。だから、マックスほど車と一体になれていないような、少し切り離された感覚があるんだ。

でも、それは経験から来るものだと思うし、少しずつ掴めてきてる。今週末もまた1つのレース週末だし、マックスの車により近づけると思う。どんなマシンなのか楽しみにしているよ。

僕の理解が合っていれば、今週末はマックスと同じマシンになると思う。だから、何が限界なのか、少なくとも把握できるはずだ。

これまでは常に違うフロアだったり、何かが違っていたからね。」

しかし、その新しいフロアが期待された効果を発揮するのかどうかについて、角田はこう答えた。

「今はまだわからないけど、そうだろうと思う。」