オースティンのスプリント予選(SQ)で角田裕毅がSQ1敗退を喫した。ピットアウトのタイミングが遅れ、最終計測に入る前にチェッカーフラッグを迎えてしまい、2本目のアタックを失った。1本目の計測に頼らざるを得ず、結果は18番手。金曜の流れとしては手痛い出遅れとなった。

原因はチームのランプランに起因するタイミングミスだとされる。レッドブルのロラン・メキース代表は「ユウキに謝るべき状況だ」と認め、SQ1終盤の混雑を見越した計画が裏目に出たと説明した。ピットレーンの位置取りやコース上のトラフィックを踏まえた再出走の判断がわずかに遅れ、フライングラップに間に合わなかったという。1セッション毎のパフォーマンスが注視されるこの状況で手痛い取りこぼしとなった。

角田は「かなりショッキングだった」と率直に悔しさを吐露。自身のコントロール外で起きた失点だとしつつ、スプリント本戦と土曜の通常予選に向けて切り替えると強調した。チーム側のミスを受け止めながらも、週末全体のパフォーマンスを取り戻すことに集中する構えだ。

その一方で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンはスプリントPPを獲得。上位陣の流れは速く、ミッドフィールドは例によって僅差の混戦だ。角田としてはタイヤの作動域とクリアラップ確保を最優先に、スプリントでの挽回と翌日のグランプリ予選でのリセットを狙う。