1997年のF1チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴが、現行のポイントシステムを「時代遅れだ」と批判し見直しを求めた。
現行のポイントシステムは、2010年から導入されたもので、各レースの上位10位までにポイントが付与され、スプリントレースでは上位8位までにポイントが付与される。昨年、F1は新たなポイントシステムの導入を検討したが、今シーズン変更されたのはファステストラップポイントの廃止のみであった。
ヴィルヌーヴはこれでは不十分だと考えており、The Action Networkのインタビューで以下のように語った。
「今のポイントシステムはひどい。本当に時代遅れだと思う。勝者に偏りすぎていて、フィールドの半分はポイントを獲得できない。だから、ポイントを取れない15位のためにドライバーたちが必死に戦っているのを見せられている。」
ヴィルヌーヴの提案は、全てのドライバーにポイントを与えるというものだ。
「少なくとも最後にフィニッシュしたドライバー、あるいは最後に予選を通過したドライバーには、1ポイントを与えるべきだ。つまり、20位には1ポイントを与える。15レースに出場し、15回予選を通過したドライバーには、2レース20位で終わったドライバーよりも多くのポイントを与えるべきだ。」
これは小さなステップや完走することにも価値があり、戦う意味があるという考え方に基づいている。しかし、昨年提案された上位12名にポイントを与えるという案は却下されたままであり、ヴィルヌーヴは、F1が過去の慣習に固執し、現代化に苦労していることを懸念している。
「そこまで大幅な変更が起こるとは思えない。F1は、そのような意味で適応し、現代化するのが非常に難しい。古い考え方がたくさんあるし、私も古い考え方の一部だ。だから、このようなルールの現代化にはよく苦労する。でも、ポイントシステムはあまりにも長い間時代遅れのままだ。」