
Visa Cash App RBでのシーズン序盤に苦戦していたリアム・ローソンが、ここにきてリズムをつかみ始め、ついに結果がついてくるようになった。彼は自身の走りに手応えを感じており、難しいコンディションで戦ったスパ・フランコルシャンでのF1ベルギーGPでポイントを獲得できたことに満足している。
ローソンはチームメイトのアイザック・ハジャーの後方からスタートしたが、レース中に逆転。その後、ルイス・ハミルトンに抜かれはしたものの、8位でフィニッシュし、9位のガブリエル・ボルトレートに大差をつけた。これまでの好走が報われなかった悔しさを晴らすようなレースだった。
「うん、すごく嬉しい。チームの皆にも本当に嬉しいよ」とローソンは語った。
「タフなレースだった。ドライタイヤへの切り替えのタイミングはいつも難しいけど、今回はかなり早い段階で決断した。正直、まだその時点では準備ができていない感じだったけど、僕らは賭けに出た。その時にはルイスがすでに1〜2周ドライで走っていて、僕らより先に動いていた」
「あのスティントをどうにか乗り切った後は、マシンがすごく速かった。だから本当に満足している。やっと結果が出てきて嬉しい。実際、ここ最近はずっと速さはあったからね。こうして結果がついてくるのは最高だよ。あと1戦で前半戦が終わるけど、そこでもいい結果を出して、良い形で休みに入りたいね」
一方で、チームメイトのハジャーもダブル入賞を狙える位置にいた。しかし、レース序盤に直線スピードを損なう不具合に見舞われ、ローソンに先行された上、1周後のピットストップで最後尾に転落。最後まで問題を抱えたまま走り続けるしかなかった。
「マシンに問題があって、詳しくは言えないけど、本当に本当にフラストレーションが溜まる展開だった」とハジャーは振り返った。
「競争力がなくなって、毎周のように確実にタイムを失っていた。そのことは自分でも感じていたし、できる限りのことはやったけど、ここみたいな特別なサーキットでは本当に辛かった」
「レース開始から数周で問題が出始めて、以降ずっと影響が出ていた。結局それが大きな代償になった。前のグリッドからスタートしていても、結局は抜かれてしまっていたと思う。それくらい致命的だった」
「週末全体としてはすごく良いペースがあったから、何が起きたのか本当に納得がいかない。ローソンの結果を見ると、それが本来あるべき位置だったわけで、チームにとってもダブル入賞を逃したのは残念だった」
「でも、この週末が必要だったのは確かだ。もちろん、理想的な終わり方じゃなかったけど、厳しい状況が続いていたなかで、これも長いシーズンの一部だと理解している。僕らは立ち直ることを目標に取り組んで、実際にそれができた。今回で多くを学び、改善できたし、ブダペストに向けて自信を持っているよ」