角田裕毅のレッドブル昇格は、依然としてレーシング・ブルズの重要な目標になっているという。レーシング・ブルズのレーシングディレクター、アラン・パーメインは、2025年のレッドブル昇格が見送られた角田裕毅の状況についてAutosportに語った。

パーメインは2024年にアルピーヌからレーシング・ブルズに加入したが、当初は角田に対して先入観を持っていたことを認めている。しかし、24歳の角田は良い意味で彼を驚かせた。

「私も最初はそうであったこと(先入観を持っていたこと)を認めなければならない。比較対象がないので、彼が今年ステップアップしたかどうかはわからない。彼が磨くべき点もたくさんある。しかし、彼は24歳だ。まだ若いので時間は十分にある。そして、彼は自分が何をすべきかを知っている。彼がミスをしたときに、彼自身が苛立っているのを見たり聞いたりすることがあるが、スピードは間違いなくある。彼は非常に速く、フィードバックは素晴らしく、彼の英語も素晴らしい。私はそこに何の制約も見えないし、彼は本当に一緒に仕事をするのが楽しい。」

パーメインは、角田と彼が所属するチームは、将来のレッドブル昇格を目標とすべきだと指摘する。

「もし私が彼を1%でも成長させることができれば、非常に嬉しい。彼をトップチーム、レッドブルに移籍できるレベルに引き上げることができれば、これ以上嬉しいことはない。それはまさに彼の目標であるべきだし、それは私たちの目標であるべきだ。このチームの理由の一つは、才能を育成することである。もし私たちが彼をレースの勝者に育て上げることができれば素晴らしいことだ。」

パーメインによれば、フェルスタッペンやマクラーレンのピアストリ、ノリスらは、冷静さを保つ良い例であるという。チームは、困難な状況にどのように対処するかを示す模範として、フェルスタッペンが厳しいブラジルグランプリで劇的な逆転勝利を飾ったことを指摘した。

「彼は苛立つと、苛立った自分にまた苛立つ。彼はそれを認識しており、そのために懸命に取り組んでいる。私は彼に『ラジオでのオスカー(ピアストリ)の様子を聞いてみなさい』と言った。彼は2年目で、決して動揺したりしない。そして、彼は明らかに非常に速い。ランド(ノリス)が苛立っているのを聞くことはめったにない。それが到達する必要があるレベルなんだ。私たちが行ったことの一つは、非常に緊迫した状況であったブラジルGPを再生することであった。マックスと彼のエンジニアは、まるで午後のコーヒーを一緒に飲んでいるかのようだった。それがベンチマークであり、この男たちが取り組むためのすべての情報がそこにある。そして、それは私たちが彼と取り組んでいる分野の一つなのだ。彼らが行う必要のあることは何百とあり、それはほんの一つの小さな分野に過ぎない。」