

2025年F1シーズンの真っ只中での発表は驚きだったが、クリスチャン・ホーナーがレッドブル・レーシングのチーム代表を退任することは、完全な衝撃というわけではなかった。過去1年以上にわたり、ホーナーの将来は不透明なままであり、特にトラック外での出来事が影響を与えていた。
一時は身の潔白を証明してポジションを維持していたが、レース結果は彼の立場を十分に支えるものではなかった。マックス・フェルスタッペンがマシンの性能以上の結果を引き出していた一方で、もう一つのシートは成績不振が続き、誰が乗っても定着しなかった。
チームとしてのレッドブルはコンストラクターズタイトルをマクラーレンに明け渡し、2025年にはドライバーズタイトルも失う見通しとなっている。正式な理由は発表されていないが、ホーナーは火曜日にシニアポジションから解任された。
ホーナーは、代表職退任後の最初のメッセージの中で、自身の歩みを振り返り、共に働いた全員に感謝の言葉を送った。
「この素晴らしい20年の旅を経て、今日、大好きだったチームに別れを告げることを心から寂しく思う」
「工場で働く素晴らしい人々、一人ひとりが僕たちの成功の心と魂だった」
「勝っても負けても、どんな時でも僕たちは一つとなって戦ってきた。そのことを僕は決して忘れない」
「この偉大なチームの一員として、そしてリーダーとしていられたことは誇りであり、僕たちが共に成し遂げた成果と、すべての人に心から感謝している」
「支えてくれた素晴らしいパートナーやファンにも感謝を伝えたい。みんなの支えがあったからこそ、僕たちはレースを続けることができた。小さな始まりからF1の強豪チームへと成長し、6度のコンストラクターズタイトルと8度のドライバーズタイトルを手にすることができた」
「そして、僕たちのライバルにも感謝したい。彼らがいてこそ、レースは成り立つ。彼らが僕たちを突き動かし、挑戦させてくれたことで、夢にも思わなかった栄光をつかむことができた。ライバルとの戦いが勝利をより甘美なものにし、敗北を成長の糧に変えてくれた」
「F1というスポーツは、果てしない野心、情熱、そして敬意の上に成り立っている。ライバルたちとの戦いは熾烈だったが、互いに高め合い、限界を押し広げようとする姿勢こそが、この道のりを特別なものにしてくれた」
「この素晴らしいモータースポーツの時代に関われたことは誇りだった。僕は僕たちの成し遂げたことに大きな誇りを抱きながらチームを去る。そして、2026年に向けて用意されている未来にも、大きな期待と尊敬の念を抱いている。F1を最高峰たらしめているすべての人に、心からありがとう」
