
レーシング・ブルズのチーム代表ローラン・メキースが、クリスチャン・ホーナーの解任を受けてレッドブルの指揮を執ることが決まった。
フランス人のメキースは、ミルトン・キーンズを拠点とするチーム史上、わずか2人目のチーム代表となる。
51歳のホーナーは、チームがマクラーレンとのポイント差を拡げていく中で退任となった。レッドブル関係者によれば、チームの不振が解任の決定打になったという。現在、レッドブルはマクラーレンに288ポイント差をつけられ、コンストラクターズランキングで4位に沈んでいる。
2025年シーズン、マックス・フェルスタッペンはチームの停滞に対する不満を募らせ、ホーナーの解任を強く求めていたともいわれる。メルセデスへの移籍の噂もある中で、今後はメキースが混乱を収束させる役目を担うことになる。
48歳のメキースは、2026年のワークスチーム化を目指す重要なタイミングでレーシング・ブルズから昇格する。しかし現在のレッドブルは近年稀にみる苦境に陥った状態。フェルスタッペンはドライバーズランキングでオスカー・ピアストリに69ポイント差をつけられ、角田裕毅も苦戦を極めている。

角田裕毅は、今季ここまでわずか7ポイント。リアム・ローソンは開幕2戦でノーポイントに終わり、中国GPを最後にシートを失った。
今や角田もローソン同様の苦しみに直面している。予選ではQ3進出失敗が常態化し、決勝でも2回の最下位を経験した。メキースはレーシング・ブルズでローソンの自信を回復させることに尽力してきた。ファンたちは、彼がレッドブルでも角田に同じようなサポートを与えてくれることを願っている。
メキースがインスタグラムでレーシング・ブルズからの離任を報告すると、レッドブルファンからは角田のフォローを懇願するコメントが殺到した。
「ローラン、ユウキを頼む。引き受けてくれてありがとう(“Laurent, Yuki needs you. Thank you for stepping up,”)」
「新しい挑戦に幸運を。どうかまともな2台目のクルマを作って、ユウキにふさわしい環境を与えてあげてほしい(“Good luck with this new adventure, Laurent, please make a decent second car, Yuki deserves more,”)」
「ユウキのことを頼むよ(“Please come help rebuild Yuki’s confidence. he needs support,”)」
「ユウキの自信を取り戻す手助けをしてほしい。彼にはサポートが必要なんだ(“Please come help rebuild Yuki’s confidence. he needs support,”)」
「もうレッドブルがユウキを壊すのは見ていられない。あなたなら彼を助けられると信じてる(“Please take care of Yuki, I can’t stand watching Red Bull destroy him anymore, I know you care about him.”)」
ファンたちはメキースこそが、角田のF1キャリアを救える存在だと信じている。
角田裕毅は、前半戦でランキング17位10ポイント。長らく望んでいたレッドブルのシートだったが、今年は外れを引いてしまったというしかない。とはいえ、フェルスタッペンが2勝したマシンに乗って、このままでは来年のシートが危ぶまれるのは間違いない。後半戦には表彰台の1つか2つは欲しいところだ。
メキースは、角田のポテンシャルを信じており、角田の能力を最大限に引き出す術を知っている人物だ。2026年もF1のシートを得るために、メキースの存在は極めて重要な役割を果たすことになるかもしれない。