
アゼルバイジャンGPを終えたフェラーリのシャルル・ルクレールが、2025年シーズン残り戦へ向けて「大幅な上振れは見込めない」とコメントしている。フリー走行で好感触を得ながらも決勝は8位(ハミルトン)と9位(ルクレール)に沈んだ週末を受け、現実的な評価を口にしたものだ。
「正直、マシンが扱いづらいせいにするのは簡単だが、僕自身も週末を上手くまとめられなかったのは事実だ。Q3のミスで本来の位置より後ろからのスタートになり、直線で速いマシンの後ろにハマってしまった」
フェラーリは昨季終盤にモンツァ、オースティン、メキシコで勝利を挙げて勢いをつけたが、今季はまだ未勝利。ルクレールは、昨年のようなシーズン後半の切り札が今季はないと明言する。
「去年はモンツァでフロアの大型改良があって一気に進歩できた。今年はそれがない。だから、ここからシーズン末までに劇的に良くなるという望みは、正直ほとんどないと思う」
チームメイトのルイス・ハミルトンも「金曜の流れからすれば痛い結果だ」と落胆。コンストラクターズ2位の座を失ったことにも触れ、週末全体の成果不足を認めている。決勝中はルクレールとのポジションスワップによりノリス、角田、ローソンの先行集団を追ったが「彼らは速過ぎた」とコメントしている。
一方で、F1公式サイトはバクーの週末を「ポイントは得たが失望の色が濃い」と総括し、両ドライバーが“早急な巻き返し”の必要性を口にしたと伝えている。