シャルル・ルクレールが、ラスベガスGPでのチームメイト、カルロス・サインツとの間に生じたフラストレーションについて、現在は和解に至ったことを明らかにした。
ラスベガスGPでは、ルクレールが好スタートを切り、ジョージ・ラッセルへの追撃を見せたものの、中盤でのミディアムタイヤの性能低下に苦しみ後退。その後、ハードタイヤでのスティントでペースを取り戻したものの、ピットストップ後にサインツにすぐさま抜かれる展開となった。
レース終了後、ルクレールは無線で不満を漏らし、チーム代表のフレデリック・バスールが「話し合う」と発言する事態に発展していた。
チーム内での話し合いを経て、焦点はコンストラクターズタイトルへ
カタールGPを前に、ラスベガスでの出来事について問われたルクレールは、冷静に次のようにコメントした。
「ラスベガスで起きたことに関しては触れたくない。今はシーズン最後の2戦であり、コンストラクターズチャンピオンシップを獲得するために全力を尽くすことが最優先だ。それが唯一重要なことだ。そして、ラスベガスでの件については話し合いを済ませた。全て解決し、問題はない。それが一番大切だ。」
さらに、サインツとの関係についても明確に説明した。
「カルロスとはいつも良い関係を築いてきた。時には、レースが思い通りに進まないこともあるが、大切なのはそれについて話し合い、前に進むことだ。」
フェラーリ、マクラーレンとの差を縮めるべく団結
ラスベガスでのポイント獲得により、フェラーリはコンストラクターズ選手権の首位であるマクラーレンとの差を24ポイントに縮めた。この状況に対し、ルクレールはチームの団結が勝利の鍵であると強調する。
「我々の目標は非常に明確だ。それはコンストラクターズチャンピオンシップで勝利することだ。それを達成するには、チームとして協力することが必要だ。それに関して問題が起きるとは思っていない。」
サインツとの関係が完全に修復されたかを確認されると、ルクレールは力強く答えた。
「その通りだ。」
カタールGP:フェラーリの反撃に期待
カタールGPでは、フェラーリが残り2戦でマクラーレンに追いつくための鍵を握る。ルクレールとサインツの協力が、フェラーリのタイトル争いを大きく左右することになるだろう。