シャルル・ルクレールは、ラスベガスグランプリで序盤のリード争いから後退し、最終的に4位に終わったことに大きな失望を示した。
序盤の躍進から一転、タイヤマネジメントの失敗
ルクレールはスタート直後、ガスリーとサインツをかわし、第1コーナーで一気に2位に浮上。その勢いのままリーダーであるメルセデスのラッセルに挑むアグレッシブな走りを見せた。
しかし、ラッセルへのオーバーテイクを失敗すると、タイヤを酷使した影響でペースが急速に低下。彼を抜いた車両に逆転を許し、10周目にはピットインを余儀なくされた。
「スタート時点では非常に興奮していた。2位につけて良いポジションだったが、残念ながらタイヤを攻めすぎたことで、そこからすべてが急速に悪化していった。その後の2スティントではハードタイヤで非常に良いペースを維持できたが、最初のスティントで失った時間が大きすぎた。」
レース後の無線での不満
ルクレールはまた、ピット戦略やチーム内の決定に関してフラストレーションを示した無線通信についても言及した。特に、2回目のピットストップ後にサインツにすぐ抜かれた状況が話題となった。
「こういうフラストレーションがあるとき、すべての背景が視聴者には伝わらないのは仕方がない。ただし、これについて詳細を話す必要はないと思う。これ以上この件について深入りするつもりはない。」
「確かにフラストレーションはあるが、それがチーム全体に何かを変えるわけではない。初めてのスティントでは私なりに役割を果たしたと思う。タイヤが完全にダメになったとき、争う意味がないと思いカルロスを前に出した。その後のことはチーム内で議論するつもりだ。」
サインツがチームに優遇されたのではないかという質問には次のように答えた。
「いや、それは違う。一方が優遇されているという話ではなく、私たちが聞いていた内容についての話だ。ただ、それも問題ではない。これ以上の詳細には触れたくない。」
フェラーリの好結果と今後の展望
サインツが3位、ルクレールが4位でフィニッシュしたことで、フェラーリはコンストラクターズランキングで首位のマクラーレンとの差を24ポイントに縮めた。
「良い結果だとは思う。ただ、週末前にはもう少し期待していた。我々にとって良いレースになると思っていたが、タイヤのウォームアップに懸念があった。それが現実のものとなった。メルセデスが非常に、非常に強かった。我々には今日、彼らを相手にする力がなかった。」