
リフレッシュしたリアム・ローソンは、ここ数戦で順調なドライブを見せているにもかかわらずレッドブル復帰については考えていないという。
直近4戦では、3度のポイント獲得を果たし、チェッカーフラッグを受けたレースでは8位以下に沈むことはなかった。これはシーズン序盤、最高成績が中国とサウジアラビアでの12位にとどまっていた頃の成績とは大きく対照的だ。この安定した流れは、調子を落とすチームメイトのイザック・ハッジャーとの比較でも際立ち、ドライバーズ選手権で2ポイント差にまで迫っている。
その結果、今季終了後に角田がチームを離れるという噂とともに、再びレッドブル昇格候補として注目を集めている。ホンダが2026年からアストンマーティンへ移行する動きや、フェルスタッペン以降を見据えた後継体制を考慮すると、レッドブルが角田の代役にハッジャーかローソンを起用する可能性は高いと見られている。
ローソンはレッドブル復帰の可能性についてこう語った。
「正直に言えば、将来について考えるほど余裕はないくらい、今年は本当に忙しいんだ。僕はいいレースをすることに集中している。もちろん最近はいいレースができているけれど、12戦の中で3回だけでは十分とは言えない。」
中国GP後、第2戦を終えた段階でローソンを角田と入れ替えた決断について、当時のレッドブル代表クリスチャン・ホーナーは「ローソンのため」と語っていた。
当時ペースを欠き、自信も失いつつあった24歳を守るべきだと判断した結果だった。
その決断は功を奏したようで、シーズンが進むにつれ、ローソンはハッジャーにますます肉薄する存在となっている。
ローソンもその苦しいシーズンを振り返る。
「本当に厳しい年だった。F1でいい結果を続けるのはとても難しいけれど、最近は僕たちにとって良い流れになっている。ただ、まだシーズン後半が丸々残っているから、今うまくいっていることから学んで、それを次につなげていかなければならない。」
こうしてローソンはレッドブル復帰の候補として再び名を挙げる存在となったが、現時点で昇格の最有力はハッジャーと見られている。
一方、ニュージーランド出身のローソンはレーシングブルズに残留する可能性が高く、ファエンツァのセカンドシートにはアルヴィド・リンドブラッドが座ると予想されている。