ジョージ・ラッセルは、2025年のF1シーズンに向けての目標を明確にした。彼は来シーズンに向けての重要なターゲットの一つとして、レースペースの向上を挙げた。

2024年シーズン、メルセデスは浮き沈みの激しいシーズンを送ったが、ラッセルは予選で特に好調なパフォーマンスを見せ、チームメイトのルイス・ハミルトンを18対6で上回った。しかし、2025年シーズンに向けて、彼は予選での速さをレースでも発揮したいと考えている。

「目標はこれまでと変わらないし、アプローチも変わっていない」とラッセルはメルセデスの公式サイトのインタビューで語った。「F1は特殊なので、シンプルな目標を具体的に設定することはできない。」

「もし昨年は3勝したから今年は4勝したいと思っても、仮に5勝したとしても、もしマシンが10勝できる性能を持っていたら、僕は満足出来ないだろう。目標をより詳細なターゲットに置く傾向がある。昨年は予選が強みだったが、レースペースは常に最高とは言えなかった。自分が1周の速さを持っていることは認識している。レースを通してそれを発揮できないなんて理由はない。」

「取り組むべき要素がいくつかある。そして、おそらく自宅から観ているファンには見えないことかもしれないけど、自分の心の中では最優先事項になっている幾つも目標がある。」

「F1の素晴らしいところは、新しい年、新しいクルマ、そして新しい制限とともにスタートすることです。昨年は強みだったものが、今年はそうではないかもしれません。常に適応する必要がある。」

2025年シーズンに向けた準備を開始

F1の冬休みが終わり、2025年に向けた準備が本格的に始まった。ラッセルは、チームの本拠地であるブラックリーに戻り、作業を開始した。

「F1に携わるすべての人にとって、休暇は必要なものですが、正直なところ、私は早く戻りたかった。最初のレースまでには少し時間があるが、ここに戻ってきた初日は、それに向けての一歩となる。」

「ここに戻ってきて素晴らしいのは、みんながレースに向けてどれほどモチベーションを高めているか、そしてクルマがどうなっているかを見ることができることだ。」

ラッセルは、自身のトレーニングも開始しており、すでに体力作りに励んでいる。

「1月2日にトレーナーのアレックスと一緒にトレーニングを始めた」と3度の優勝経験を持つ彼は語った。「数週間トレーニングをしてきたけど、2週目は本当にきつかった。」

「徐々にトレーニングを重ねてきている。最初から無理をして怪我をするのは避けたいからね。休暇中も体を動かし続け、一日中何もしないで座っていることがないようにしていた。」

「自分にとって運動は、トレーニングのためだけではなくて、気分を良くしてくれるし、メンタルヘルスにも役立つ。だから、途切れないようにしている。」

メルセデスは2月18日にロンドンのO2で開催された「F1 75 Live」シーズンローンチイベントで2025年シーズンのカラーリングを発表し、2月24日には新車「W16」を公開する予定。その後、2月26日から28日までバーレーン・インターナショナル・サーキットで合同のプレシーズンテストが行われ、3月14日から16日にオーストラリアGPでシーズンが開幕する。