2025年は、バルテリ・ボッタスがメルセデスでリザーブドライバーとして復帰する。彼の役割は単なるバックアップにとどまらず、ルイス・ハミルトンの後継者である若手ドライバー、キミ・アントネッリの成長を支える「メンター」としての役割も担うことが明らかになった。

メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフが数日前にこの事実を公表。これに対し、ボッタスは自身の新たな役割についてこう語った。

「私を“メンター”のように見ることができるだろう。ルーキーにとって、学ばなければならないことが山ほどある。その点で、私は間違いなく彼を助けることができる。」

現在35歳のボッタスは、2025年のF1全戦に帯同し、アントネッリとジョージ・ラッセルの技術会議にもすべて参加する予定となっている。しかし、それだけでは終わらない。

F1復帰のチャンスを狙うボッタス 他チームからのオファーも視野に

ボッタスはメルセデスへの完全な献身を誓いつつも、2025年にレース復帰の可能性があることも示唆した。

「私は来シーズンに向けて完全にコミットしている。チームのために全力を尽くし、できる限りのサポートをするつもりだ。しかし、もしレースの機会が訪れるなら、チームがそれに反対するとは思えない。」

この発言は、メルセデスのパワーユニットを搭載するマクラーレンやウィリアムズが、必要に応じてボッタスを起用する可能性があるとの報道を受けてのものだ。実際、すでにセカンドドライバーのポジションを探っているとされるセルジオ・ペレスがキャデラックと交渉中との噂もあり、ボッタスも同様にレースシート獲得を狙っていると考えられる。

「まずはシーズンをスタートさせ、そこから来年や2026年の展開を見ていくことになるだろう」