RBチーム代表のローラン・メキースは、角田裕毅が今シーズン「誰も予想できなかった」ほどの「素晴らしい」シーズンを過ごしたと称賛し、レッドブルに昇格するチャンスが来れば「準備ができている」と語った。
ファエンツァを拠点とするチームで4年目を迎えた角田は、全24戦中半数の予選でトップ10に入り、9度のポイントフィニッシュを記録。ドライバーズ選手権では自己最高の12位を獲得するシーズンとなった。
この中には、雨に見舞われたサンパウロGPの予選で3位という驚異的なパフォーマンスや、チームの地元イモラとラスベガスでの7位、さらにオーストラリア、マイアミ、ブラジルでの決勝最高順位である7位も含まれている。
「もちろん、彼には感心している。ドライバーのパフォーマンスは、シーズンを通してチームのパフォーマンスと密接にリンクしていた。
我々はスロースタートとなったが、素晴らしい連戦を経て、その後、開発面でいくつかの問題に直面し難しい時期もあった。しかし、最終的にはシーズン終盤に車を適正な状態に戻すことができ、それに伴いドライバーの成績も戻ってきた」
「シーズン終盤、角田が再びこのレベルのパフォーマンスを発揮しているのを見て、彼にとって今シーズンは全体的に素晴らしいものだった。彼は今シーズン、誰も予測できなかった一歩を踏み出した。それは彼自身が誇るべきことである」
さらにメキースは、シーズン後のアブダビで行われたレッドブルのマシンでの初テストについて、角田がトップチームに移籍する準備ができているか問われると次のように語った。
「今シーズンこれだけのポイントを獲得し、直近2戦の予選でP7やP3にマシンを入れたドライバーがいれば、もちろん彼はより速い車に乗る準備ができていると思う。
我々も彼に速い車を提供したいと考えているが、彼はより速い車、より大きなチームにふさわしい存在だ。つまり答えはイエスだ」
「このテストは、我々のドライバーが兄弟チームである大きなチームでのチャンスを掴む上で非常に重要だ。ドライバーを成長させ、レッドブル・レーシングが彼らを欲しいと思うような存在にすることは、このチームのDNAの一つである」
シーズン終了後、角田はアブダビでの2024年型レッドブルマシンのテスト走行を「これまで以上に幸せ」と表現。チームも彼が「素晴らしいフィードバック」を提供したと高く評価している。