F1史上最も成功したドライバーの一人であるミハエル・シューマッハーが1月3日に56歳の誕生日を迎えた。 彼の息子であるミック・シューマッハーが、「マイ ヒーロー」として父親への愛と尊敬を込めた言葉をSNSに投稿した。
「両親の不屈の愛に感謝し、私のヒーロー、父の特別な日を祝います。」
一方、シューマッハが長年愛したドイツ・ケルペン市が彼に敬意を表した市民権を授与しない決定を下したことに対して、物議を醸している。
シューマッハは、スポーツ史上最も成功を収めた一人として知られ、F1において7度のワールドチャンピオン獲得と91勝という偉業を成し遂げた。2013年12月のスキー事故による重度の脳損傷以来、公共の場に一切姿を現さず、病状なども伏せられ、家族はそのプライバシーを11年間守り続けている。
ケルペン市の名誉市民権をめぐる論争
ミハエル・シューマッハはドイツのヒュルトで生まれたが、F1キャリアを通してケルペン市と深く関わるようになった。 昨年11月、ケルペン市議会は名誉市民権の授与を見送る決定を下し、この判断は多くの批判を呼んでいる。
この決断に対して、弟のラルフ・シューマッハは、怒りを込めて次のようにコメントした。
「これがドイツと政治の典型だ。兄が成功を通じてケルペンのために何をしてくれたかを考えると、ただ言葉を失うだけだ。」
ケルペンのディーター・シュプルク市長はこの決定について、ドイツ紙「ビルト」に以下のようにコメントした。
「名誉市民権とその基準を伴う名誉規範の導入を決定するのは市議会の責任です。2024年3月19日、ケルペン市議会はミハエル・シューマッハへの名誉市民権授与の問題を”延期すること”を満場一致で決定しました。名誉市民権を導入すべきかどうかについて、まずグループ間で合意する必要があります。現在まで、市当局はこの件に関して新たな申請を受けていません。」
またミハエル・シューマッハーファンクラブのライナー・フェアガーリング会長も怒りを露わにし、地元紙にコメントした。
「このミハエルへの扱いは軽蔑的だと言っていい。非常に腹立たしい。7回の世界選手権タイトルを獲得した人物を名誉市民として任命することさえできないなんて。」