
マクラーレン・レーシングが、RMサザビーズと手を組み、2026年と2027年に出走予定のF1、インディカー、そしてWECのハイパーカーを対象としたオークションをアブダビで開催する。
マクラーレン・レーシングは名門オークションハウス、RMサザビーズと提携し、3台の未来のコンペティションカーを購入できるユニークな機会を提供する。このオークションは、2025年FIA F1世界選手権の最終戦にあわせ、12月5日にアブダビで開催される。
マクラーレン・レーシングが掲げる目標は、モータースポーツ界で最も権威ある「トリプルクラウン」の再獲得だ。モナコGP、インディ500、そしてル・マン24時間レースの制覇を意味するこの称号を目指し、今回のオークションには、2026年のFIA F1世界選手権マシン、NTTインディカー・シリーズ参戦マシン、そして2027年にデビューするFIA世界耐久選手権(WEC)の初代挑戦マシンが登場する。
マクラーレン・レーシングは、インディ500を1976年、モナコGPを1984年、そしてル・マン24時間を1995年の初挑戦で制し、トリプルクラウンを達成した唯一のチームである。CEOのザク・ブラウンは、今年の米国カリフォルニアで開催された「モントレー・カー・ウィーク」にて今回のセールを発表。その場にはマクラーレンF1チームとアロー・マクラーレンのインディカーチームのショーカーも展示された。
今回のセールは歴史的瞬間を意味する。未来のF1マシンが公式デビュー前に公の場でオークションにかけられるのは史上初の試みであり、落札者は各シリーズで実際に走行を終えた後にマシンを受け取ることになる。
ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)は次のように語った。
「このオークションは、未来のレースカーを所有するという特別な機会であり、公式デビュー前に実際にサーキットで戦ったマシンを手に入れられる唯一のチャンスだ。トリプルクラウンは僕たちのヘリテージに深く根付いたものだし、2027年の世界耐久選手権参戦に向けて再びこれを獲得することを強く決意している。さらに、この信じられないようなマシンには、チームや現場でのアクションに前例のないVIPアクセスが付随することになる。」