
マクラーレンが今季のコンストラクターズ選手権をシンガポールで決める現実味が一段と高まった。開幕から積み上げたポイントは「623」。2位メルセデス:290、3位フェラーリ:286、4位レッドブル:272を大きく引き離しており、日曜決勝で「13ポイント以上」を加えれば、ライバルの結果に関係なくタイトルが確定する計算だ。これは同チームにとって節目となる通算10度目のコンストラクターズ王座でもある。
「13ポイント」の条件は明快だ。ノリス、ピアストリどちらか一方のドライバーが表彰台(3位=15点)に上がれば、その時点で条件を満たす。仮にメルセデスが1-2を達成してもなお、シーズン残りの総得点と現在のポイント差を勘案すると追いつくのは非現実的にみえる。
ナイトレースのシンガポールは、セーフティカーの多発の可能性、路面進化、タイヤ戦略が流れを変える。ただし、13ポイントは、4位+ファステストラップ(12+1)や、ノリス、ピアストリでの堅実なダブル入賞でも到達圏内に入る水準であり、土曜の予選やスタートで大失敗でもしなければ、日曜の主導権はかなりの確率で手中にできるはずだ。各メディアの見立ても「シンガポールで決着」がコンセンサスになりつつある。