
- O.ピアストリ (McLaren) 1:28:51.587
- L.ノリス (McLaren) +4.6s
- G.ラッセル (Mercedes) +37.6s
- M.フェルスタッペン (Red Bull) +39.9s
- A.アルボン (Williams) +48.0s
- A.K.アントネッリ (Mercedes) +55.5s
- C.ルクレール (Ferrari) +57.0s
- L.ハミルトン (Ferrari) +60.1s
- C.サインツ (Williams) +60.5s
- 角田裕毅 (Red Bull) +74.4s
- I.ハジャー (Racing Bulls) +74.6s
- E.オコン (Haas) +82.0s
- P.ガスリー (Alpine) +90.4s
- N.ヒュルケンベルグ (Sauber) +1L
- F.アロンソ (Aston Martin) +1L
- L.ストロール (Aston Martin) +1L
- L.ローソン (Racing Bulls) DNF
- G.ボルトレート (Sauber) DNF
- O.ベアマン (Haas) DNF
- J.ドゥーハン (Alpine) DNF
ファステストラップ:L.ノリス (McLaren) 1:29.746(L36)

F1マイアミGPは、やや雲がかかっていたもののドライコンディションでスタートした。レッドブルのマックス・フェルスタッペンがターン1で軽くロックアップしながらも首位を守った。この隙にマクラーレンのランド・ノリスがターン2の出口で並びかけたが、コースを維持する余地はなく、ランオフへ逃れるしかなかった。
その結果、ノリスは6位まで順位を落とし、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが2位に浮上。マクラーレンのオスカー・ピアストリ、メルセデスのジョージ・ラッセル、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが続いた。タイ出身のアルボンは2ポジションを上げ、チームメイトのカルロス・サインツが7位、フェラーリのシャルル・ルクレール、レッドブルの角田裕毅がその後に続いた。
ハースのエステバン・オコンがトップ10を締め、Visa Cash App RBのイサック・ハジャーがその後を追った。ザウバーのガブリエル・ボルトレートがフェラーリのルイス・ハミルトンを一時的に抜いたが、すぐにハミルトンがポジションを奪い返した。その後方では、Visa Cash App RBのリアム・ローソンがアルピーヌのジャック・ドゥーハンと接触した。
ドゥーハンがイン側にいた際に、ニュージーランド出身のローソンが接触しスピン。ドゥーハンはパンクによってリタイアを強いられ、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。 incidentは審議されたが、ペナルティはなく、フェルスタッペンとノリスの接触も同様に問題なしとされた。
再スタートではフェルスタッペンが首位を維持したが、アントネッリはピアストリからの圧力に晒された。オーストラリア出身のピアストリはついに彼をかわして2位に浮上。ノリスもアルボンを抜いて4位に上がり、メルセデス勢のアントネッリとラッセルに迫った。
ノリスはターン4でラッセルをかわして5位に上がり、1周後にはアントネッリもパスして3位に浮上。ラッセルはプレッシャーを受け、サインツがアルボンを抜いてその後を追った。
ルクレールが8位、角田とオコンが続き、ハミルトンはリスタートでハジャーを抜いた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソはハースのオリバー・ベアマンを追う中でスピン。しかし、フロントではフェルスタッペンが速さで勝るピアストリを抑える展開が続いた。ピアストリは幾度も挑戦したが、狭いコースで抜く隙を見いだせなかった。
その間に、ノリスが二人に接近し、雨の気配が漂う中でレースは緊迫感を増していった。数周にわたり攻め続けたピアストリは、ついにターン1でフェルスタッペンにミスを誘い、トップに立った。オランダ人ドライバーはワイドに膨らみ、ピアストリが前に出た。
ノリスもフェルスタッペンに迫ったが、ピアストリと同様にパスが困難であった。ターン1でアウト側から挑んだが成功せず。その間に、ピアストリは首位で差を広げ、勝利への布石を着々と固めた。
ノリスは最終的にターン11でフェルスタッペンを抜いたが、二人ともコース外へ出てしまい、ノリスは数コーナー後にポジションを返上。再び同じコーナーで挑み、2位を奪取した。この攻防でアントネッリが2人に接近し、ラッセルもその後を追った。
一方、アルボンはチームオーダーを無視してターン11でサインツを抜き6位へ。サインツ、ノリス、フェルスタッペンの3名はコース外走行によるアドバンテージ獲得が疑われたが、いずれも問題なしと判定された。ウィリアムズ勢が争う中、ルクレールは8位を守り、角田も順位を上げられず。オコンはハミルトンからのプレッシャーを受けた。
両者は激しいバトルを展開し、ハミルトンがアウト側からのラインでオコンを攻略し、ついに10位圏内へ浮上した。雨は結局降らず、ドライバーたちはスリックタイヤへの交換を始めた。
中団のドライバーたちが先にピットに入り、アンダーカットが成功する場面も見られた。レースが動いたのは28周目、ベアマンのパワーユニットトラブルにより再びVSCが導入された。ピアストリとノリスはこのタイミングでピットインし、1-2体制を維持した。
ラッセルはピットを遅らせたが、それが功を奏し、遅いストップにもかかわらずフェルスタッペンの前で3位に復帰。アントネッリは5位につけたが、タイ出身のアルボンにターン1で抜かれた。すぐ後ろでは、サインツが同じ場所でルクレールを一時的に抜いたものの、再びポジションを奪い返された。
ハミルトンは角田をかわして9位へ。角田はザウバーのニコ・ヒュルケンベルグにも抜かれ、さらにピットレーン速度違反で5秒のペナルティを受けた。3度目のVSCが導入されたのは、ザウバーのガブリエル・ボルトレートがマシントラブルでストップしたためだった。
再スタートではルクレールがコース外から大きく動き、ターン1でサインツを抜いてポジションアップ。ハミルトンはイン側から同時に2台を狙ったが、結果的にサインツだけを抜いて8位に浮上。角田はヒュルケンベルグをかわして10位に戻り、5秒のペナルティを抱え、11位ハジャーとの激しい攻防に競り勝ち1ポイントを手にした。