ボッタスとペレス、ライバルたちの歓迎と複雑な胸中

F1ドライバーたちが、2026年からキャデラックとともにF1へ復帰するバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスについて語り、一部のドライバーはその決定を理解しつつも、シートを逃した若手たちに同情を示した。しかし多くのドライバーはボッタスとペレスの復帰を歓迎している。2人にとってキャデラックでの挑戦は、おそらくF1最後の大舞台となるだろう。

マックス・フェルスタッペン

「うん。ニュースを見たとき、すぐに彼にメッセージを送ったよ。彼がシートを得たことを本当に嬉しく思っている。素晴らしい人だし、僕たちはいつも仲が良かったからね。だからグリッドに戻ってきたのを見て嬉しいよ。彼がどうパフォーマンスするかは、どれだけ良いマシンを手にできるかにもよる。今はまだ何とも言えないけど、新しいチャンスだし、きっと彼自身もワクワクしているはずだ。彼はいろんなチームで走ってきたから、チームのやり方をよく知っている。それはすごく大事な要素だよ。

マシンの挙動についても、彼は多くのレギュレーション下で走ってきた。許されていたこと、禁止されたこと、そういう変化を経験してきた。だから、素晴らしいマシンとそうでないマシンの違いを理解しているのは、チームにとって価値がある。彼は大きなチームでも働いてきたし、それが彼らを前進させるはずだ。F1に新しく入って、すぐに競争力を持つのは簡単ではないからね。でも、これからどうなるか見ていこう。

これは新しいスタートだ。シーズンの半分の結果で評価されるものじゃない。彼はそれを引きずるタイプじゃないし、新しい挑戦にワクワクしているはずだ。新しいマシン、完全に新しいマシンだからね。レッドブル以前も、そしてレッドブル時代も、彼は素晴らしい走りを見せてきた。また純粋に楽しんで走ればいいと思うよ。」

アレクサンダー・アルボン

「僕やチェコ、バルテリにとっての利点は、レギュレーションリセットだと思う。最近のレギュレーションにずっと乗っていたドライバーとの差が少なくなる。だから復帰してもある意味で条件が平等なんだ。彼らがどれだけトレーニングや走行を続けていたかは分からないけど、僕の時はピレリのテストやシミュレーター作業をたくさんやって、次のシーズンの準備をした。それが役に立った。

ただ彼らは僕より経験豊富だから、そこまでやらなくても大丈夫だと思う。僕の場合は学びながら準備する必要があったけど、彼らはすぐに感覚を取り戻すはずだ。」

ジョージ・ラッセル

「バルテリの復帰を本当に嬉しく思う。彼は戻るにふさわしいドライバーだ。オランダで一緒に飛行機に乗ったとき、『おめでとう』と言ったんだ。」

アンドレア・キミ・アントネッリ

「まず、彼が来年シートを得てグリッドに戻ることを本当に嬉しく思う。僕らにとっても彼はすごくサポートしてくれる存在だから、いなくなるのは寂しいけど、シーズン終了までチームの一員でいてくれるのは良いことだ。悲しい気持ちもあるけど、本当に嬉しいし、彼はその価値がある。」

ピエール・ガスリー

「スポーツにとって素晴らしいことだと思う。2人は過去10年にわたりF1の象徴的な存在で、トップチームで勝利を経験してきた。昨年彼らが去ったのは寂しかった。今年は多くの若手が台頭してきているけど、グリッドに2台増えるなら、そのシートに経験豊富なドライバーが入るのは理にかなっている。スポーツにとってはベストな20人が走ることが大切なんだ。経験はスキルの一部でもある。ルーキーにもチャンスはあるべきだけど、結局は最速の20人が走るべきなんだ。」

ニコ・ヒュルケンベルグ

「僕の場合は3年のブランクがあったから少し状況は違う。彼らのパフォーマンスもマシン次第だと思う。ただ、一度距離を置いてリフレッシュするのはプラスにもなる。ソファに座って冷静にレースを眺める経験は興味深いし、気持ちもリセットできる。僕の場合は本当に必要な時間だった。個人的にはとてもポジティブな経験だったし、彼も今は充電されてやる気十分だと思う。」

エステバン・オコン

「懐かしい顔ぶれだ。僕のキャリアのほとんどを共に戦ってきたドライバーたちだからね。チェコとは2年間チームメイトだったし、彼が戻ってきたのは本当に嬉しい。バルテリも同じだ。彼らは戻るに値するドライバーだ。

経験豊富だからスピードを取り戻すのも早いはずだし、新しい時代のマシンは事前テストが多くなるから、彼らにとっては復帰しやすい環境になると思う。」

ルイス・ハミルトン

「バルテリの復帰を本当に嬉しく思う。彼は良き友人だ。豊富な経験を持っているし、新チームに大きなものをもたらすだろう。」

カルロス・サインツ

「チェコに会って、大きなハグをして『おかえり』と言うのが楽しみだ。彼はいずれ戻ってくるだろうと感じていた。だから発表を見て良かったと思った。」

フランコ・コラピント

「僕はチェコが大好きなんだ。子どもの頃から彼を応援してきた。メキシコとアルゼンチンは近い関係だから、彼は僕にとって一番身近な存在だった。彼がF1に戻ってきたことは本当に素晴らしい。来年が待ちきれないよ。」

リアム・ローソン

「来年グリッドに2台追加されるのは良いことだし、今年走っていなかった2人が戻ってくるのはスポーツにとってもエキサイティングだ。新しいチームが加わるのも楽しみだ。マシンがどうなるかはまだ分からないけど、僕らにとってもワクワクする状況だ。」

フェルナンド・アロンソ

「みんな友達だし、誰もがF1シートにふさわしいと思う。ドゥルゴビッチだってチャンスを得るべきだ。ただ、ポジティブに考えれば、チェコとバルテリの復帰はスポーツにとって良いニュースだ。

こうしたニュースの裏でチャンスを失うテストドライバーもいるが、F1はアカデミーでもチャリティでもない。ここに残れるのは最高のドライバーだけなんだ。」

ガブリエル・ボルトレート

「キャデラックのような大企業には大きな決定権がある。だから僕が判断することではない。ただ、フェリペは素晴らしい友人であり、F2王者として当然F1に行くべきだったと思う。今回は叶わなかったけど、いつか必ずチャンスを得ると信じている。」

オリバー・ベアマン

「大枠では納得できるよ。F1参戦をゼロから始めるなら、経験豊富なドライバーを選ぶのは合理的だ。ルーキーを取るのはリスクが大きいからね。でも同時に、このグリッドにいない素晴らしい才能がたくさんいるのも事実だ。フェリペもその一人だし、インディカーで活躍するドライバーたちもF1で成功できると思う。僕自身がもし新チームを率いるなら、やはり経験豊富な2人を選んだと思う。」