バルテリ・ボッタスが2025年にメルセデスへ復帰する可能性について、元上司トト・ウォルフと交渉中であることを認めた。
現在34歳のフィンランド人ドライバーであるボッタスは、アウディ傘下のザウバーに2025年以降残留しないことが確定している。同チームは来季のF1グリッド上で最後の空席だったが、これで埋まる見通しだ。ただし、レッドブルのセルジオ・ペレスのシートが唯一の例外になる可能性はある。
ラスベガスGP後、フィンランドの放送局MTVのインタビューでボッタスはこう語った。「レッドブルでは、なぜか全員が私を好んでいるわけではないように感じる。それが理由で選択肢としては厳しいと思う」と微笑んだ。
リザーブドライバーが現実的な選択肢
ボッタスは既に2025年にはフルタイムのリザーブドライバーが現実的な選択肢になるだろうと認めている。これにより、2026年のグリッド復帰の可能性も開けると見られている。
2026年に予定されている新しいキャデラックチームへの関心について問われた際、ボッタスは「そうだね、それもあり得る」と答えた。
メルセデス復帰の交渉進行中
トト・ウォルフはラスベガスGPの週末に、ボッタスがメルセデスに復帰を望むなら、チームにとって大きな幸運であるとコメントした。現在、契約は弁護士を通じて進行中であるという。
ボッタスは交渉について次のように語った。
「我々は長い間話をしてきたが、この週末は主にレースに集中していた。ただ、トトが言ってくれた言葉は嬉しいもので、また連絡を取るだろう。もちろん、すべての選択肢を見たいと思っているが、メルセデスという選択肢を見ると、たくさんのポジティブな面がある。メルセデスファミリーに戻ることは素晴らしいことだ。素晴らしいチームであり、未来に多くの機会を作ってくれる大きなブランドだ。だから、それは一つの選択肢であり、そういった役割を引き受けてくれる人々がいることには感謝している」
ベテランドライバーにとっての挑戦
キャリアで250戦近いグランプリ出場経験を持つボッタスにとって、来季全24戦にスタンバイとして帯同するだけの役割は大きな挑戦となる。
「そのことだよ。もしリザーブとしてすべてのレースにいなければ、何かが起こった時にそのチャンスを掴むことができない」とボッタスは語った。「そういったことを考えなければならないし、チームと話し合う必要がある。今後どうするか、まだ考え続けているところだ」