 
									メルセデスのテスト兼リザーブであるバルテリ・ボッタスが、メキシコシティで行われたピレリの2026年型F1タイヤ開発テスト最終日に計112周を周回した。マシンは現行W16をテスト用に改造したマシンで、ボッタスはC3〜C6のソフト寄りレンジを中心に、短いペース確認とロングランを織り交ぜてグリップ低下や温度上昇の影響を精査した。
ボッタスにとっては、2026年のF1復帰へ向けた実戦感覚の維持という意味合いも大きい。彼はすでにキャデラックのF1新チームでセルジオ・ペレスと組むことが発表されており、メルセデスでの熟練したテスト能力は、新規参入チームの開発初期に直接的な価値をもたらすはずだ。今回の112周は、その橋渡しとなる周回であり、古巣の組織力と自身のセットアップ適応力を改めて証明したと言えるだろう。テスト自体はピレリの次世代タイヤ評価が主目的だが、ボッタス個人にとっては、2026年のグリッド復帰を見据えた確かな助走となったとみられる。

 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			 
																			