2026年からアストンマーティンとパワーユニット提携によるF1復帰が決定しているホンダだが、その道のりは容易ではないようだ。デイトナ24時間レースで、本田技研工業レーシング(HRC)の渡辺守社長はPlanetF1にホンダはF1PU開発に「苦戦している “struggling” 」とコメントした。
ホンダも苦戦を強いられる新F1 PUレギュレーション
ホンダは2023年5月、アストンマーティンと提携し、2026年からF1にパワーユニットサプライヤーとして復帰することを発表した。この提携により、アストンマーティンはホンダのワークスチームとなる。2026年の新レギュレーションでは、内燃機関出力は550馬力、電気モーター出力が475馬力と、電動化率が大きく上がり、効率性、そしてサステナビリティの向上を目指しており、これらはホンダの全社目標としても重要な要素となっている。
しかし、渡辺社長は、PUマニュファクチャラー各社がそうであるとみられるように、新しいPUの開発はホンダにとっても大きな挑戦であることを認めた。
アストンマーチン+ニューウェイ+ホンダの成功に黄信号?
「苦戦しています。今は来シーズンに向けて結果を出すために最善を尽くしているところです。すべてが新しくなります。モーターは新型の355kWで、非常にコンパクトなものが必要です。また、軽量バッテリーの開発も簡単ではありません。さらに、小型エンジンで大きなパワーを出すことも求められます。全てが非常に困難ですが、最善を尽くしています。」
なお、ホンダはF1復帰プロジェクトを通じて「ハイブリッドシステム自体を改善する方法を学ぶ」ことで「将来に向けて高効率のバッテリーとモーターを作る方法を学ぶ」ことを目指しているという。