
キャデラックが2026年のF1初参戦に向け、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスという経験豊富なベテランコンビを起用することを発表した。またキャデラックはF1チームのロゴも発表している。

ボッタスはメルセデスのリザーブポジションから移籍し、ペレスは1年の休養を経て復帰を果たす。両者とも2024年はサウバーとレッドブルで走っていたが、2025年にはシートを失っていた。1年のブランクを経て30代半ばのドライバーが復帰を果たすというというのは異例ともいえる。
一時は若手起用の噂もあったが、キャデラックは初年度にあえて経験重視の布陣を選んだ。ボッタスは246戦で10勝、ペレスは281戦で6勝を挙げており、両者合わせて500戦以上の経験を持つ、2026年グリッドでも最も経験豊富なコンビのひとつになる。
「キャデラックF1チームと話を始めた瞬間から、他とは違う野心と確かな基盤を感じたんだ。これはただのレースプロジェクトじゃない。長期的なビジョンがあるんだ。ゼロから作り上げるチャンスなんて滅多にないし、その一員になれるのは特別なことだ」
とボッタスは語った。
「これまで世界最高のチームで戦ってきたけど、ここにも同じプロ意識とハングリーさがある。アメリカ・モータースポーツの象徴的ブランドであるキャデラックがF1に挑む。その物語の一部になれるのは僕にとって非常に特別だ。アメリカのレーシングスピリットを世界中のサーキットで表現できるのを楽しみにしている。最後に、移籍をサポートしてくれたメルセデスに心から感謝したい」
ペレスも熱い意気込みを語った。
「キャデラックF1チームに加わるのは、僕のキャリアにとって非常にエキサイティングな新章だ。最初の会話から、このプロジェクトに込められた情熱と決意を強く感じた。将来的にトップを争うために、チームと共に成長していけるのは名誉なことだ。キャデラックはアメリカ・モータースポーツにおける伝説的な存在であり、F1の舞台に導くのは大きな責任だが、必ず果たせると信じている」
「僕はこの野心的で意味のある挑戦に初期段階から参加できることを誇りに思う。ダイナミックなチームメイトとともに、このチームを“アメリカ大陸の代表”に育てていきたい。そして多くのファンに誇りを感じてもらえるように戦うつもりだ」