
エミリア・ロマーニャGPの予選Q1で、ベアマンは最後のアタックでQ2進出を決めたかに見えた。しかしその”直後”、後方でフランコ・コラピントのクラッシュによる赤旗(レースセッション中止)が提示された。
ベアマン本人とハースの主張によれば、彼はラップを完了し、「タイムが有効になるタイミング」でフィニッシュラインを通過したという。だが、スチュワードは「スタート地点の赤旗ランプが点灯していたため、3.2秒遅かった」として、そのタイムを無効とした。
ベアマンによれば、彼がフィニッシュラインを通過した時点では、コース上にもステアリングホイール上にも赤旗は表示されていなかったという。
「僕たちはダッシュボードに赤旗のライトが表示されるんだ。だけど、それが点灯したのは、僕がラインを通過してから数秒後のことだったと思う。オンボードの映像を見ても、僕がラインを通過した時点で赤旗の表示はなかったのは明らかだ。だから僕としては、このタイムを無効にされたのは不公平だと感じている。」
元F1ドライバーのアンソニーデビッドソンは、Skyの解説でこう説明した。
「彼が通過した時点では、まだ黄旗の状態だった。だから、彼はラップを続けることができた。最後の2つのコーナーを抜けてくるベアマンを見ていて、注目すべきは赤旗が出る瞬間なんだけど、右側には何も表示されていない。ピットレーンの入り口もまだ通常通りで、フィニッシュラインに近づいても、まだ黄旗の状態だ。赤旗には変わっていない。
つまり、赤ランプの表示にはタイミングのズレがあるんだ。」
「問題は、どこかのポストで赤旗が掲げられた場合、レースディレクターが(手動で)ボタンを押して、コース全体の赤ランプを点灯させるという点だ。今回、ステアリングホイール上の赤ランプの点灯が遅れているのが見受けられた。
ただ、どこかでマーシャルが実際に赤旗を振っていた場合、それが最優先される。これは映像では確認しづらいことで、レースディレクターしか把握できない。」
「ハースはレースディレクターやスチュワードから公式に呼び出されたわけではないけど、今回の決定の経緯について説明を受けるために話し合いに招かれたそうだ。」