
オリバー・ベアマンは、2025年F1シーズン前半を振り返り、「あまりにも多くのミスを犯した」と率直に認めた。P11でのフィニッシュが何度も続き、悔しさをにじませている。
今季のベアマンは、ハースで好調な滑り出しを見せたが、数回の好成績の後に流れが鈍化。競争が激しさを増す中で状況は下り坂となった。特に、4戦連続でP11という結果は痛手だった。ちょうど状況が好転し始めた矢先の出来事だった。
その間、スプリントでのポイント獲得もあったが、勢いを取り戻すには不十分だったという。本人は悔しさを隠さなかったが、シルバーストンで示した速さを再現できる自信を失うことはなかった。負の連鎖に陥らないことが、若きドライバーにとっては重要だった。
「そうだね、確かに(P11フィニッシュは)少しフラストレーションが溜まる部分だ。でも良いことは、シルバーストン以来、特に予選でマシンにすごく良い感触を持てていること。それがシーズン後半に向けて大きな自信になっているんだ。
シルバーストンの後、あの感触をスパでも再現できるかは疑問だったけど、それができた。マシンの感触は同じくらい良かったし、それはポジティブな要素だ。これを今後のレースにもつなげていきたいね。」
シーズン全体を見渡すと、ベアマンは自らのミスを認める。開幕戦から数戦はまずまずの流れだったが、チームメイトのエステバン・オコンがチャンスをものにする一方で、自身は活かせない場面も多かった。それでも彼は、これはF1初のフルシーズンで得られる貴重な学びだと捉えている。
「いや、間違いなく僕の側に多くのミスがあったし、チャンスを自分で投げ捨ててしまった場面がたくさんあった。でも一方で、キャリアのこの段階ではそういうことも予想していたんだ。速さを見せられた場面もあったし、予選は順調に進んでいる。
レースはもっと浮き沈みがあって、さっきも言ったようにミスが多すぎた。でも、これは僕にとって12戦目か13戦目だし、その中で改善し、学び、すべての面で成長しているところだ。この段階でミスを犯すことは想定内だし、自分に厳しすぎるつもりはない。でももちろん、シーズン後半や将来に向けて改善していく。」