F1映画の劇場公開を目前に控え、ブラッド・ピットが、マクラーレンのF1マシンをテストドライブする機会を得た。

ピットは木曜日、アメリカGPの開催地オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、2023年のマクラーレンMCL60をドライブした。彼はその際に、ランド・ノリスから「しくじらないで」と言われていたアドバイスに応え、時速317kmを記録したことを明かした。

ピットはこれまで映画撮影用にF2マシンをF1マシンに見えるよう改造した車両で撮影を行ってきたが、今回はそれを上回る経験として、実際のF1マシンである2023年型マクラーレンをドライブした。

ピットはこの体験を、BBC Radio 1の番組で語った。番組ホストのグレッグ・ジェームズに対し、ピットはこう呼びかけた。

「ねぇ、僕が時速200マイルに到達したか聞いてみて」

ジェームズがそのリクエストに応じると、ピットは満足げにこう答えた。

「いや……あと3マイル足りなかったよ」

それでも、レースドライバーでもない人物がF1マシンで時速197マイル(約317km)に到達したという事実は驚異的であり、ピット本人もその興奮からしばらく抜け出せなかったという。

「乗ったのはランドの’23年型のマシンだったんだ。そのあと、36時間も眠れなかったよ。あまりに興奮してね」