フェルナンド・アロンソが、中団争いの帰趨は最終戦アブダビまで持ち越されるとの見立てを示した。直近のブラジルGPを経て、コンストラクターズ中位勢のポイント差は依然として小さく、週末ごとに勢力図が揺れる構図が続いている。
アストンマーティンは予選・決勝ともに一発の速さとロングランの整合に課題を残しつつも、戦略と運用で取りこぼしを抑える姿勢を貫いており、アロンソは「細部での積み上げ」が勝敗を分けると強調した。
※ドライバーズ選手権 メキシコGP → サンパウロGP

※コンストラクターズ選手権 メキシコGP → サンパウロGP

今季の中団は、空力効率の改善幅やタイヤ適性のわずかな違いが結果を大きく左右してきた。気温と路面変化に敏感なセットアップ、ピットストップのばらつき、セーフティカーの巡り合わせ——これらがチーム順位を日替わりで入れ替えている。ブラジルではピット戦略のタイミングが明暗を分け、同一スティント内でのペース差も燃料管理とタイヤの熱入れ手順で逆転が生じた。アロンソは、その不確実性こそが最終戦までの長期戦を招く主因だと指摘した。

