2025年日本グランプリでマックス・フェルスタッペンと角田裕毅が着用したレーススーツが、F1 Authenticsのチャリティオークションで合計8万3,500ポンド(約1,500万円)を集めた。落札金はすべて、オラクル・レッドブル・レーシングのパートナー慈善団体である「ウィングス・フォー・ライフ」に寄付される。ウィングス・フォー・ライフは、脊髄損傷の治療法を見つけるための研究と臨床試験を支援する国際的な非営利財団であり、寄付金の100%が研究活動に充てられる。

日本GPの週末、オラクル・レッドブル・レーシングは、長年のパートナーであるホンダとの関係を記念して特別なワンオフ・リバリーを発表した。シーズン末で終了するこのパートナーシップを称え、マシンとレースウェアにはホンダ初のF1勝利60周年を記念する白と赤の特別デザインが施された。

しかし、この2着のスーツが特別だったのはデザインだけではなかった。フェルスタッペンは鈴鹿で圧巻の勝利を収め、日本GPを4年連続で制した史上初のドライバーとなった。一方、角田はこのレースでチームへの昇格が正式に発表され、自身にとって初めてのオラクル・レッドブル・レーシングとしてのホームレースに臨んだ。レース後にはファン投票で「ドライバー・オブ・ザ・デイ」に選出され、鈴鹿の観客を沸かせた。

こうした歴史的な背景を持つ2着のスーツは、オークションでも高い注目を集め、最終的に合計8万3,500ポンドの落札額を記録した。この全額がウィングス・フォー・ライフの脊髄損傷研究に充てられる。