イギリスGPで5位に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、自身のレースについてはこう語った。

「オーバーステアにアンダーステア、最初からペースがまったくなかった。ステアリングを握るので精一杯だったよ。ちょっと笑えるくらいさ。他にやれることが何もなかったからね」

さらに、レース中に起きたセーフティカー後のブレーキングで、オスカー・ピアストリに科された10秒ペナルティについても、フェルスタッペンはほとんど関心を示さなかった。

「ここ数戦で何回か前のマシンにそういうことされた。でも彼が10秒ペナルティ受けたって聞いたのは、レース後だったんだ。厳しすぎるかもしれないけど、僕がルールを作ってるわけじゃない」

フェルスタッペンの不調は、ポールポジション獲得に貢献した非常に低ダウンフォースのリアウイングが原因だと見る声もあるが、本人も驚きを隠さなかった。

「難しくなるとは思ってたけど、ここまでとはね」

「どうせ僕らはもうチャンピオン争いしてないんだから、気にしてないよ。グリップがまるでなかったし、僕もミスしたけど、怒ってはいない。チャンピオンシップのことはもう考えてない」

「最終的に5位に戻れたのは悪くなかった。1戦1戦やっていくよ。良い時もあれば悪い時もある」

レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士も、すでにチャンピオンシップ争いを断念すべきというフェルスタッペンの考えに同調しているようだ。

「まだいくつかのアップデートは準備中だけど、それでもマクラーレンに近づくには全然足りてないね」

「あのポールポジションは、マックスとリスキーなセットアップのコンビネーションの結果だった。正直、マクラーレンの方が上だと認めるしかない。彼らに迫るのは相当難しいよ」