マックス・フェルスタッペンは、メルセデスへの移籍の噂が数か月にわたって飛び交っていた中、ハンガリーGPを前に、2026年もレッドブルに残留することを明言した。

4度のF1ワールドチャンピオンであり現王者でもあるフェルスタッペンの将来は、今季のF1パドックで最も注目を集める話題のひとつだった。数週間前には、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが、フェルスタッペンと来季以降のシートについて話し合っていることを認めていた。

しかし、直近のベルギーGPの際には、ヴォルフが最近の情勢を踏まえ、現ドライバーのキミ・アントネッリとジョージ・ラッセルのラインアップを維持する方向が望ましいと述べた。ただし、正式な発表には至っていなかった。

今週末のブダペストでのレースと、その後の3週間にわたる夏休みを前に、フェルスタッペンは「自分とヴォルフのヨットが一緒に過ごすのか」という質問を受けた。これは2人の間にまだ交渉が続いているのではないかという示唆だったが、27歳のフェルスタッペンはそれを否定し、来季もミルトン・キーンズを拠点とするレッドブルに留まることを明確にした。

「問題なのは、シーズンを通して本当に多くの人があれこれ喋りすぎてるってことなんだ。実際に話すべき、あるいは話せるのは僕だけなのに、その僕が喋ってなかったからね」とフェルスタッペンは語った。
「それは意図的にやっていたんだ。あれこれ言い出しても意味がないし、他の人たちも本来はそうあるべきなんだと思う。
だけど、面白がって騒ぎ立てる人もいるし、ドラマを作りたがる人もいる。でも僕にとっては、今季も来季もすごく明確だった。
僕はもうチームと一緒に来年のプランとか、変えていきたいことについて話し合ってる。だから、つまり来年もチームに残るってことだよ。
仮に僕の船がトトの隣に停まってたとしても、それはただの偶然。
仕事上の関係がなくても、個人的な関係は持てるんだ。」

さらにメディアに対しても次のように語った。

「そろそろ噂は全部終わりにしてもいい頃だと思う。僕としては最初から、残るつもりだったんだ。」

フェルスタッペンは、2026年から始まる新たなテクニカルレギュレーション時代においても、シャシーとパワーユニットの両方で変更が加えられる中、レッドブルと共に戦うことになる。

また、チームは最近、長年チーム代表を務めてきたクリスチャン・ホーナーが退任し、後任としてローレン・メキースがベルギーGPからその役割を引き継いだ。

フェルスタッペンは、まだ就任して間もないメキースの手腕を評価しており、今後のチームを前進させる力になると期待を寄せている。

「正直に言って、いろんなことを話してるよ」とフェルスタッペンは語った。
「彼はとてもフレンドリーで、オープンで、すごくモチベーションが高くて、野心的だ。
ボスとしては、そういう姿勢が見られるのはすごくいいことだし、僕は好きだね。彼が作る雰囲気はいい感じだし、将来に向けて一緒に何ができるのか、すごく楽しみにしてる。
もちろん、今季に関してはクルマに対して影響を与えるのは難しい。シーズンの途中でチームに加わったばかりだからね。
でも、来年以降のことについては、もっと多くの意見や影響力を持つことができる。彼は、少なくとも僕にとっては、適切な質問をしてくれるし、いいアイデアを持ってる。それが僕には好印象なんだ。」