2024.11.16

2024年のF1シーズンが終盤に突入し、ドライバーズ選手権ではマックス・フェルスタッペンがランド・ノリスの挑戦を受け、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンがフェラーリとレッドブルに追われる形となっている。しかし、この戦いはラスベガスで決着するのか?

フェルスタッペンは2023年にカタールのスプリントレースで5戦を残して3度目のタイトルを獲得したが、今年のタイトルを決める最速のタイミングはいつか。そしてノリスは逆転するために何をすべきか。

フェルスタッペンがラスベガスでタイトルを決める条件

フェルスタッペンがラスベガスGPで優勝すれば、ライバルの結果と無関係にタイトル決定となる。優勝を逃しても、ノリスが3ポイント以上フェルスタッペンを上回らない限り、タイトルはフェルスタッペンのものとなる。さらに、フェルスタッペンが無得点に終わった場合でも、ノリスが8位(ファステストラップポイントが必要な場合は9位)以上でなければ逆転の望みは断たれる。

ノリスがタイトルを獲得する条件

ノリスがタイトルを狙うには、毎レースでフェルスタッペンを上回り、かつポイント差を大幅に縮める必要がある。サンパウロGP後、ノリスは62ポイント差でラスベガスに挑む。この差を縮めるには、最低でもフェルスタッペンを3ポイント以上上回る必要がある。

ノリスの必要順位(ラスベガスでの条件)

  • フェルスタッペンが1位なら、ノリスの順位は関係なし。
  • フェルスタッペンが2位の場合、ノリスは1位が必須。
  • フェルスタッペンが5位なら、ノリスは4位(ファステストラップポイント付きなら5位)が必要。

他のドライバーの可能性

シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリはすでにタイトル争いから脱落している。ルクレールは現在フェルスタッペンから86ポイント差で、全勝した場合でも勝利数で劣るため逆転は不可能。ピアストリも131ポイント差で、タイトル獲得の可能性は無くなっている。

コンストラクターズ選手権の戦い

マクラーレンはフェラーリに36ポイント差でリードし、レッドブルがさらに13ポイント差で追う形となっている。計算上、ラスベガスではどのチームもタイトルを確定できない。最終戦まで激しい戦いが続く見込みだ。

歴史的な逆転劇の例

過去には、劇的な逆転劇が幾度も繰り広げられてきた。

  • 1976年:ジェームス・ハントがニキ・ラウダを逆転しタイトル獲得。
  • 1982年:ケケ・ロズベルグが1勝だけでチャンピオンに。
  • 2007年:キミ・ライコネンがマクラーレン勢を1ポイント差で逆転。
  • 2012年:セバスチャン・ベッテルが最終戦で劇的な追い上げを見せタイトル獲得。

F1の歴史が示すように、タイトル争いは何が起こるかわからない。ノリスがフェルスタッペンを追い詰められるか、ラスベガスのナイトレースで運命が決まる。