
マックス・フェルスタッペンは、マクラーレンがF1のトップに立ち続けるためにどこで成功しているのかを指摘し、その仕事ぶりを称賛した。
2022年シーズンのレギュレーション変更後、レッドブルは初期に成功を収めたが、2024年のアップデート以降は下降線を辿った。2023年は圧倒的な強さを見せたものの、2024年には失速し、現在進行中の2025年シーズンではさらに苦戦を強いられている。特にマクラーレンとの比較でその差は鮮明だ。
フェラーリやメルセデスも時に上回る場面を見せているが、最大の敗北はマクラーレンに対してだった。ウォーキング拠点のチームは昨年から急速に台頭し、2024年にはレッドブルからコンストラクターズタイトルを奪取。今年も連覇が濃厚となっている。加えて、ドライバーズタイトルもほぼ手中に収めつつある。
フェルスタッペンはマクラーレンのマシンを間近で観察し、その最大の武器がタイヤマネジメントにあると強調する。タイヤへの負担が少なく、戦略的な優位性を発揮しているというのだ。
さらに、中速コーナーでのスピードも印象的だと語る。
「タイヤへの優しさは間違いなく優れている。タイヤをかなり長く生かすことができるんだ。それはインターミディエイトを履いたウェットコンディションでは特に明確に表れている。タイヤマネジメントが良ければ、そのタイヤではさらに差が出る」
「タイヤは脆く、すぐにオーバーヒートしてしまう。でも彼らはそれを完全にコントロールしている。同時に、中速域でのパフォーマンスは信じられないほどだ。フロントアクスルの回頭性が高いのに、リアを失わない。あれは本当に驚異的だと思う」
「僕たちもそれを達成しなければならない」
昨年こそタイトルを手にしたフェルスタッペンだが、2025年は冷静にシーズンを迎えていたという。勝利の可能性はあるものの、タイトル争いは容易ではないと予想していた。
「僕はいつもニュートラルでいようとするんだ。過度に楽観的にも悲観的にもならない。だから『まあ、様子を見よう。レースをいくつか勝てればいい』という気持ちでいた。実際にまだ2勝している」
「ただ、やっぱり厳しいね。でもその一方で、マクラーレンが昨年から今年にかけて素晴らしい仕事をしてきたことを認めなければならない。僕たちにとっては少し難しいシーズンになっている」