マックス・フェルスタッペンが9月13日、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦ADAC ACASカップでNLSデビューを果たし、4時間レースを完走した。参戦車両はLionspeed GPの#980ポルシェ718ケイマンGT4 CS(CUP3)。英国人クリス・ルルハムと組み、雨が降ったり止んだりの難条件のなか、本人スティントで14周を走破。自己ベストは9分01秒410、最終的に24周を走り総合27位でフィニッシュした。

この走行でフェルスタッペンはノルドシュライフェ特別ライセンスを取得。GT3マシンでの公式レースや24時間レース参戦資格を得た。週末の走行では速度制限や黄旗、ウエットからドライへ移ろう路面も体験し、「すべてがスムーズに進み、楽しかった」と総括している。

デビュー戦の主目的は結果より周回で、#980は新人向けのパワー制限を受けたGT4仕様。取得要件の一部はチームのセカンドカー#89の扱いも含め審査対象となったが、最終的に要件を満たしたと公式が説明している。現地報道も、CUP3での確実な周回消化と二台体制の運用を伝えており、今後はGT3での参戦機会拡大が見込まれる。