シャルル・ルクレールのマネジメントが、フェラーリ以外の選択肢を模索し始めているという噂が浮上している。2026年の新レギュレーションを前に、不確実性が高まっている。

RMC Motoriによれば、ルクレールはフェラーリとともに7シーズンものシーズンを戦いながらも未だチャンピオンシップ争いには加われず(優勝8回、チャンピオンシップは2019年から4位→8位→7位→2位→5位→3位→5位)、その長年の関係に緊張が走っているという。マネージャーのニコラ・トッドはすでにマクラーレン、アストンマーティン、そしてメルセデスの首脳陣と接触していると報じられている。

モンツァでは、トッドがマクラーレンのアンドレア・ステラ代表や法律顧問アレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィと会談する姿が目撃された。さらにアストンマーティンのローレンス・ストロール、メルセデスのトト・ウォルフとも会談したといわれている。

RMC Motoriの報道は、その一つのシナリオとして、将来的にオスカー・ピアストリとルクレールのドライバー交換が行われる可能性を指摘している。現在選手権をリードするピアストリがフェラーリに移籍し、ルクレールが他チームに加わる形だ。

ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーも、フェラーリを「最終的な到達点」と認めつつも、まずはマクラーレンでの成長が不可欠だと強調した。

「彼は今はマクラーレンにとどまらなければならない。成長を完成させる必要があるし、フェラーリが最終的な到達点であるにしても、その結果を達成しなければならないんだ」

「その間にイタリア語を上達させておいたほうがいいだろうね」とウェバーは笑みを見せた。

一方で、ルクレールの契約は2029年まで残っているが、関係者は2027年が自然な出口になる可能性を示唆している。特に2026年以降、ルイス・ハミルトンの将来も不透明なことが背景にある。

メルセデス移籍の噂について質問された際、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルメーレンはオランダ紙De Telegraaf紙にこう語った。

「そんなに大げさな話じゃないよ。普段からみんながお互いに電話をかけ合っているんだ」

「トト(・ウォルフ)がシャルル・ルクレールに電話をしていないと思うのかい? 結局は誰もが自分のためのパズルを解こうとしているだけなんだ」