キャデラックF1は2026年のデビューへ向け開発と準備の両輪を一段と加速させている。

グレーム・ロウドン代表は、衝突・圧縮などのFIA認証に先立つ評価用モノコックでの試験を終え、現在は開幕戦に投入する2基のレース用シャシーの積層作業に入ったと説明。「計画通りに進んでいる」と強調した。

初年度はフェラーリ製パワーユニットとギアボックスを採用する技術提携が既に合意済みで、将来的な自社PU開発によるワークス化も視野に入れる。ドライバーはセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスの経験豊富な布陣だ。

GrandPrix.comは、フェラーリが2023年型マシンを貸与し、11月末にフィオラノでプライベートテストを行う計画を報道。両ドライバーがステアリングを握り、キャデラックのエンジニア、メカニックが実走ベースでパワーユニット、ソフトウェアとガレージ機器の連携、ピット作業、作戦会議までをグランプリの週末としてシミュレーションするという。システム立ち上げの初期不良を潰し込み、2026年1月のバルセロナ・プレシーズンテストを確実に走り出す。