
マクラーレン陣営内の関係が、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの衝突をきっかけに決裂寸前となっている。
オーストラリア「シドニー・モーニング・ヘラルド」によると、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーを中心とした“ピアストリ陣営”が、チーム上層部との間で関係修復を図るために会談を行ったという。しかし、報道によればその話し合いは緊張の火種を消すことには至らなかった。
「ピアストリの関係者たちはマクラーレンと”空気を入れ替えるため”に会ったが、結果はうまくいかなかった」
ドイツの元F1ドライバーであり、現在はアナリストのクリスティアン・ダナーは『Motorsport-Magazin』でこう語った。
「ノリスのシンガポールでの攻撃的な走りは明らかに変化を示していた。彼は何か会話をしたのか、薬を飲んだのか、それとも別のきっかけがあったのか分からないが、まるで“明日がないかのように”荒々しく戦うランドが現れた」
「彼の言動まで見れば、まるで性格が変わってしまったように見える」
オランダのZiggo Sport解説者オラフ・モルも、この一件に対してチームの対応を批判している。
「マクラーレンは言い訳が多すぎる」
「スチュワード(審査委員)が何も処分をしないと決めた後で、ピアストリは黙っているべきだった」
と、モルはピアストリが第1周の接触を訴えたことに言及した。
「コンストラクターズタイトルを確保した今、ノリスもピアストリも“これからは自分のための戦いだ”と思っている。マクラーレンにとっては問題が倍増することになるだろう」