
F1アゼルバイジャンGPの木曜会見(現地9月18日)で、ポイントリーダーのオスカー・ピアストリが、スプリントでの“リバースグリッド”導入案に強く異を唱えた。
「リバースグリッド——僕の立場からは明らかに悪いアイデアだ。純粋なスポーツ/競争の観点からも、スポーツとして最後に望むことだ」
ピアストリは、F2/F3のような育成カテゴリでは一定の合理性がある一方、最高峰であるF1では「選手権を勝つことがすべてで、意図的に結果を揺さぶる仕掛けは本質を損なう」と主張した。会見ではニコ・ヒュルケンベルグやピエール・ガスリーも「ショウと競技のバランス」を崩す“ギミック化”に慎重姿勢を示している。
背景には、F1側が将来的なスプリント拡大とともに、リバースグリッドを含む週末フォーマットの“実験”を議題に載せていることがある。欧州で複数のメディアも、2027年に向けた議論の俎上にリバースグリッドが上っていると伝えており、賛否は割れている。ピアストリの発言は、タイトル争いの当事者から出た“競技の純度”を守る強いメッセージと言えるだろう。