97年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーヴが、ベルギーGPを前に角田裕毅についてコメントした。角田裕毅はRB21のドライビングで苦戦を強いられてきたが、後半戦で勢いを取り戻すことが急務となっている。

「今シーズン後半で何に注目しているかと聞かれたら、角田裕毅がレッドブルにどれだけ長く残れるかだ」

「彼は小さなチームからビッグチームに移るために必死にやってきた。角田は良いドライバーだ。だけど、必要なのは並外れたドライバーであることだ。ルイスやフェルナンド、それにピアストリやノリスのような存在でなければならない」

ホンダ(HRC)の渡辺康治代表は日本の『オートスポーツweb』に対して、次のように語っている。

「いろいろな噂が飛び交っているのは承知しているが、今回のイギリスGPが行われたシルバーストンでチームに確認したが、基本的に角田は今シーズン末までレッドブルで走る予定だと認識している」

「はっきり申し上げておきたい。これはレッドブルが角田に高い期待を寄せている証拠でもあると思っている。その期待は変わっておらず、シーズン後半のどこかで結果を出せば、将来の可能性も広がってくるはずだ」

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田の進歩を認め、Speedweekのコラムで記した。

「イギリスではすでに上向きの兆しが見えた。ほとんどのフリー走行セッションでマックスとの差が以前より小さく、予選では11番グリッドからのスタートを果たした」

「僕たちは角田と集中的な話し合いを行い、彼はスポーツ心理学者とも協力している。しかし、彼のパフォーマンスに向上が見られているのは確かであり、それが近いうちに結果として表れると楽観視している」