メキシコGPでハースが躍動した。オリバー・ベアマンが4位、エステバン・オコンが9位でダブル入賞を果たし、チームはコンストラクターズでザウバーを抜いて8位に浮上した。

ベアマンは好スタートから先頭集団の争いに割って入り、ハミルトンとフェルスタッペンの交錯を突いて一時3番手へ。最終的に二度のピット戦略で表彰台は逃したが、強豪勢の圧力を跳ね返して自己最高位をつかんだ。

「正直、フェルスタッペンとサイド・バイ・サイドは肝を冷やしたが、本当にクールだった。僕のキャリア段階でトップカーと戦えたのは大きい。リスクを取って3位を狙うより4位を確実にする判断は正しかったと思う」

ベアマン快走の背景には、直近のアップデートで底上げされたレースペースと、現場の執拗な実行力があった。小松チーム代表は「若手とベテランが完璧に仕事をこなした」と総括。オコンも「不運や渋滞はあったが、今週末のクルマはとても速かった。投入したアップデートの全てを見せ切れていないが、次戦インテルラゴスで再現性を確かめたい」と手応えを語っている。